かつて担当官を殺したエルザが見出した「相手を殺して自分も死ぬ」という折り合いの付け方ではなく「互いが互いにとってのオリオン、そしてアルテミスになる」やり方で幕を下ろしたの、第一話を読み返したせいで普通に死んでしまった(何故そんな事を…?)(いや、だって…)
大切な人の死に目に損得勘定に則った言葉しか出せない「道具としての自分」を必死に振り払うの、こんな事されると私は簡単に泣いちゃうから駄目、ジャンの横で死体になってる
この漫画における最終的なトリエラの立ち位置ってやっぱりこの台詞に収束すると思ってて、最終話で「希望」の名を冠する子供が出てきたのもつまりは「戦いはなくならない 人は争う事をやめられない」に対するアンチテーゼなんですよね
「幻を見る事」にどんな意味があるのかなんていうのはもう読者全員が分かってて、かと言って悲壮感を感じる訳でもなく、ただただ「終わり」だけがそこに在るの、こういう「ハッピーエンドじゃないけど少し上を向いて終わる話」が死ぬほど好きだから無限に読み返してしまう
BJの言う「決まりは守る たとえ家族でもな」、いっちにとっての話じゃなくて自分を家族に含めてるからこその発言なのが本当に馬鹿
やっぱり最後クラエスが軍隊の前に1人立ちはだかるシーンで挟まってくるのが「ラバロの影響で作った菜園」と、本棚そのものじゃなくて「ラバロの私室」を映してるのがしんど過ぎるんだよな