25年前の絵を今のバランスで描き直してみる。何が1番変わったのかというとアゴかも?90年代は私以外の漫画家の絵も比較的アゴがしっかりと長かった気がする。硬いものを食べなくなった現代人はこの先ますますアゴが貧弱になり絵もそれに比例してゆくのかも。
松苗あけみのまんが道でおっそろしく遠い消失点からパースをとって描いたという伝説のコマ、二枚目参照の一コマ目であったと記憶しているのだが、コミックスの際このように描き直してあるのでこれは雑誌で確かめないと分からない(;´∀`)
昨今はは絶滅したが昔は雑誌に二色カラーというものがあった。塗る手間は四色と変わらないくせに原稿料は四色の半分という誰もがやりたくない悪魔のカラーであったヽ(´Д`;)ノアゥ...
デッサン力の優れた漫画家さんの何人かはパースの消失点をそれほど気にせずに見た目のアタリで描いていて、その方がむしろ自然だったりする。矢口高雄先生、一ノ関圭先生、多田由美先生。
スマホで漫画を読む時代のせいかよりシンプルでストイックなコマ割りが主流な今、あえて逆行してやたらと複雑で重層的でデザイン的でエモーショナルなコマ割りの漫画が読みたくなる私。お勧めは松苗あけみ、太刀掛秀子、おおやちき先生あたり。このエネルギーこそまさに昭和。
少女漫画というジャンルに於いて背景描写に凝りまくった最初の漫画家は恐らく一条ゆかり先生。初期の代表作デザイナーは70年代のレトロな町並みや車、ファッション、インテリアなどが克明に描かれていて今見てもめっちゃお洒落である。
それでは皆さんおやすみなさい🌙
これ、是非きたがわさんに見せたくて、と松苗先生が持ってきてくださったのが、な、なんと内田善美先生と吉野朔実先生の生原稿!!私が今個展にて細密なイラストを描いているのはまさにこれら先生方の洗礼を十代の時にに受けているからなのだ。