高橋留美子先生といえば、デビュー間もない頃の「がんばり末世」という短編が最も好きだ。突如人間界に降臨し衆生を救うため説法をする弥勒菩薩と、来るべき飢餓時代のため芋を作り続ける唯物論的な青年の、どちらが真に世を救えるかを問う狂った社会派SFギャグ漫画で、発想が天才的としかいえない。
ヒットした作品だけ後から税金を優遇しようぜっていう案が怖すぎるんだよ……。売れてない作品のクリエイターを切り捨てるだけじゃなく、強者と弱者の格差が生まれる流れを積極的に加速させるって話でしょ。こんな考えなら、インボイスで廃業を余儀なくされる人たちなんか知ったこっちゃないだろうな。
ちょっと話題になってた「普通の人でいいのに」という、タラレバの新手みたいな漫画を読んだけど、「若くてキレイで自分に理解ある女をあてがえ」と思ってる男の、性別を逆にしたバージョンみたいなものだなと思ったので、息苦しい気持ちに。「まんが道」の主人公の失恋後の境地を見習ってほしい。
話題の「ルックバック」、すごく触発される内容だったのはもちろん、「バクマン。」じゃなくて「まんが道」を参照してる感じがとても良かった。
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