『#バクちゃん』第2巻発売記念4コマ1 - バクちゃんと下宿先
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『大逃亡』1974年、和田慎二作。正直舐めてた。相当面白かった。『女囚さそり』に着想を得たんだろうけど、タイトルに反して逃亡自体は序盤で終わり、落ち着いた教会で愛憎劇が繰り広げられる。後編は別短編のサスペンス。実在の病気を誤解込みで描写してるので残念ながら二度と日の目は見ないだろう。
『銀杏物語』1977年、文月今日子作。存じなかったことを恥じる、すっごい実力者だった! 24年組の少し後の生まれで、この作品も24歳で描いてる。内容も申し分ない、銀杏が美しい田舎町の中のドラマ。後半はケベックの雪山で暮らす家族についての短編も付録。どちらも素晴らしかった。
本日発売のコミックビームに、『バクちゃん』最終回が掲載されています。見開きの漫景や、名前のあるキャラを全員、前後編で登場させたり、描きたいシーンと、描くべきシーンが重なり、作者として理想的な最終回になりました。地味だけどバクちゃんの下宿先の背景の描画も充実し、感慨深かったです。