妖染を受け取ったお絹は、感謝の言葉と共に紅色の着物だけを残して消えていった。
この火鼠騒動をきっかけにして汚職が暴かれることとなった立花氏は失脚。立花家は取り潰しとなった。
「座敷童幸九橘」編、これにて終幕。
そしてーーーー
そしてその頃、ついに立花幸善のもとにたどり着いた次郎吉とお絹。
「座敷童幸九橘」を纏った立花と対峙することになるが、お絹の姿を見て驚愕した様子の立花から明かされたのは、
雪間と名乗ったその少女(と、この時点では思われている)は、雪女の母と人間の父の間に生まれた半妖だった。妖染にするために、母と共にこの城に連れてこられたという。