おそらく2017年最大級の事件となるであろう「コミッククリエイト」の復刊事業。中でも最も衝撃的な一冊が本書、蕪木彩子「解剖」だろう。2017年の新刊として読むには高難度のスプラッター表現とウルトラモンドワールドは、奇跡という神の悪戯にしても悪質が過ぎる。
いいぞ!もっとやれ!!
「動画儲かるらしいぜ!」つって、過激な動画をとりまくる姿勢ってギャングスタぽいよな
#ちゃおホラー
坂元勲「私は笑ちゃん」
ちゃおホラーの大トリとして今や不動の地位を築いた感のある坂元ホラー。今回は書き取りのしすぎでゲシュタルト崩壊を起こしたあげく、鏡に向かって「お前は誰だ?」と問うスーパー危険な内容。坂元先生! これリアルに"やったらヤバイやつ"ですよ!!
#ちゃおホラー
おりとかほり「橋本」
メンヘラの橋本さんが愛され女子の橋本さんにアイデンティティを脅かされブチ切れるお話し。世界の中心で"橋本!"と叫びたくなる恐ろしいエンドが本当に最高であり、全橋本さんに読んでほしい大傑作と断言できるのだった。
#ちゃおホラー
笹木一二三「手紙」
前作「私の背中」の興奮冷めやらぬ中、本作でも凶悪なまでの空間演出力で良質な少女ホラーをぶち上げてくれた。目が覚めるようなラストは近年のちゃおホラー中で屈指のトラウマと言えるだろう。
#ちゃおホラー
環方このみ「あかずきん」
今回も叙述トリックバリバリのお伽噺ホラーとなっており、やや短めながらも完成度はおそろしく高い。「赤ずきん」のその後をじっとり暗めで描く佳作である。
そろそろ環方さんのモダンホラーも読みたいぞ!
#ちゃおホラー
小室栄子「おしおき先生」
今作はオーソドックスな怪談モノとなっているが、小室ホラーの特長であるどうしようもないクズ女児(葛原って名前がもう確信犯すぎてモンドだが)が今回も健在なのでいつも通り安心して読める、完成度の高い"学校の怪談"となっている。
#ちゃおホラー
阿南まゆき「山猫の誘惑」
美食を求める某国の姫は、自身の舌を満たせない料理人を次々と処分する暴君。ある時彼女を満たす料理に出会ったことによりその虜となるのだが…。
懐かしい「肉のヨロイ」以来となるヒロイン肥大ホラー傑作の登場に震えろ!
#ちゃおホラー