ジョージ秋山「シャカの息子」
ジョージさんが"良心"を作品内で否定し、その象徴として産み出したのが"シャカの息子"なのだが、物語は結局その詳細が語られないまま終わるため、読者は一律に「これは一体なんだったんだ?!」という疑問を抱きつつ本書を読み終える羽目になる。
楳図かずおも外せませんね。
小4の頃スピリッツ読んでたんですけど(はやい)「神の左手悪魔の右手」が強烈すぎました。
後に見た秋田ワイドの「洗礼」も怖くてですね…あの背表紙がもうね。
安田タツ夫「恐怖!人魚の子守唄」
レモンコミックス、ダイナミック枠のいち。作者は安田達矢氏である。
とある研究で生まれた新種の生物が人を襲うパニックホラー。さすがダイナミック!と唸る納得のアクションシーンは、他のレモンコミックス作品にはない地力のしっかりした完成度の高さを感じさせる。
やまさき十三/野口正之「つらいぜジュリー」
舞台が下町で、しっかり者の娘がダメ親父を支えるというフォーマットは「じゃりン子チエ」を彷彿とさせるが、そのニュアンスを野口正之(内山亜紀)が描いていたことに驚きだ。ヒロインである政の娘・マーフィーの脱ぎっぷりや健気さが光る佳作である。
萩原玲二「勝手にジャンキィロード」
2秒で元ネタがわれるパロディ麻雀漫画。ベタ処理とトーンワークがかなり本家に近く爆笑するレベルだが、終盤は雑になってしまっているのが残念だ。装丁やお便りコーナーなどもオマージュする徹底ぶり!「近代麻雀」は昔からこんなことしてたのか、やるぅ!
表紙も大概だが、表4も凄い! ここまでやられると嬉しくなってしまう。しかもお便りコーナーは巻末に2ページ標準装備。さいこう!
本作は一応まつもと泉氏にスジを通している模様。