藤子不二雄A先生作の「少年時代」は超名作なので、4連休やる事なければぜひ読んで見てください。ほのぼのしたタイトルと裏腹に、戦前の山村を舞台に子どもたちが権力闘争を行い、暴力と権力によって支配される世界を見事に描いています。圧倒的な閉塞感を味わいたい人はぜひご覧ください。
また水木しげる先生の「昭和史」もまたオススメです。招集されてからの当時の一平卒が味わう苦悩と不条理さが良く描かれています。「あ~、自衛隊でもこんなのあるよな」というあるあるネタもあるので、経験者なら特に染みると思います。ぜひ読んで見てください。
部隊の既婚陸曹の人が昼食費を浮かそうと余った弁当やカップ麺を後輩から集めて保存してコツコツ食べていた。
中には明らかに傷んだものもあったが「俺は核戦争後の食糧難に備えて胃を鍛えている」が口癖で気にせず食べていたのを傷んだ弁当を見るたびに未だに思い出す。
PL学園の選手だった作者が描いた「バトルスタデイーズ」は本当に面白いので読んでみて下さい。よくある高校野球漫画のように「夢と希望で優勝」ではなく、体育会系の厳しい上下関係と勝利への渇望、そしてプロへの野心がリアリティ溢れて描かれています。強豪校の強さと悪しき伝統の両面を知れる名作。
花輪和一の「刑務所の前」2巻を読んでいますが、当時のモデルガン・改造拳銃・真正拳銃の様子が詳しく書かれていて非常に興味深いです。読む人選ぶ超コアな漫画ですが、最近読んだ漫画ではかなりのヒットです。(画像は「刑務所の前 2巻」より引用)
花輪和一の「刑務所の中」は銃刀法違反で捕まり、その後の刑務所生活を描いた作品。なかなか知ることができない刑務所生活をユーモアとリアリティ持って描いた名作。自衛隊生活に似た共通点もあり、かなり面白いです(画像は刑務所の中より引用)
吉本浩二の「定額制夫のこづかい万歳」は月に限られた給料でやり取りするお父さん達の奮闘記。外で飲むよりも駅の片隅で缶ハイボール、自分の部屋はステップワゴンなど強者が多く登場する。哀愁感じるか、爆笑するか、知恵になるかは読む人の立ち位置によって変わる漫画(画像は同書2巻より出典)