「でも本気なんです。」
真面目な話を笑わずにできるようになったのって、
大人になってずいぶん経ってからだと思う。
面白い話ができれば、マキタは僕を好きになると思っていた。
本当にそう思っていた。
「思い出話。」
わたくしは案外もの覚えがいい(学校の勉強だとあんまりよくない)。
なので大昔の話を昨日のことのように話すくせがある。
そのくせがなければ、多分青春モノクロームは生まれなかった。
「昭和49年の境界線。」
ふとこのことを思い出して自分の肩を見てみたら、以前よりだいぶ消えかかっているような気がする。
加齢で皮膚がたるんで以前よりわかりにくくなっただけかもしれない。
これ完全に消えたって方いらっしゃいますか。
消えるもんなんでしょうか。