猫の手も借りたいシビル・ウォーの時期に「別にお前いらないからこっち関わるな」とキャップに言われたムーンナイト、ちゃんとアベンジャーズに認めてもらうの夢見てたんだと思うと可愛い。

スターク製の弓矢を手にして先祖の土地を守るネイティブ・アメリカンの少年が新たなホークアイ。少数民族を除け者にして作られた世界では、彼のためのアイデンティティは存在しない。だからたとえ他人に都合よく作られたものでも自分のものにしなければならない、という説明がグッとくる。

グルートと心が通じ合った人たちが知らぬ間に彼の言葉を理解してるシーンが本当によかった。ロケットとの物語のクライマックスになるシーンもあれば、ゲストキャラのドーンといつのまにかさらっと会話してるようなシーンもあるけど「言葉の違いなんて大した差じゃない」というメッセージが沁みる。

時に憧れ、時に憧れられる存在であるマルチバースのジェシカ達。でも全員が悲劇を経験し立ち直ろうとして闘っている戦士で、その苦悩を知っているのは他でもない他の世界の自分たちで…マーベルで最も悲劇的な過去を持つヒーローが、同位体と向き合うことで自身の強さを再確認する物語だ。

デアデビル好きはクリスマス絶対ボーン・アゲイン読んでる。

マルチバースの外側から宇宙を管理するビヨンダーたちの組織、象牙の王ことキング・イン・ホワイトの話や、フェニックス・フォースの対となる闇と恐怖の力であるタイガーがお披露目されたり、なかなかぶっ飛んだ話がどんどん出てくる。いやーユーイングの本領発揮だな！

マークと別れた元カノとジェイクが関係を持ち、なんなら娘まで作っていたことが発覚するこのトンデモ展開。まさかの脳内三角関係ッッッッ！！！！

社会とヒーローに見放された青年に、唯一大学進学の補助を出したのがA.I.M.というのも面白かった。スーパーヴィランではない、悪の組織の普通の戦闘員がどのように生まれるのかという部分の描写も面白いし、社会インフラが救えなかったものが犯罪に救いを見出す社会批判も痛烈。

シンディの時はジェイムソンの下で働いてるのに、ひょんなことからシルクとして彼のボディーガードになるよう頼まれて困惑したり…ヒーローの二重生活の悩みとしては王道だけど、逆に王道すぎて最近はもう見ないから改めてこういう話読むとワクワクする。

本作は冒頭プルトニウムを運ぶトラックと特徴的なモノローグで幕を開けるんだけど、物語の最後は対ミラクルマン用に持ち出された超人を政府の科学者が回収してトラックで運びながら冒頭と全く同じモノローグで締められる。兵器として生まれた超人と核が最後に結びつく綺麗な締めだった。

スーペリア・アイアンマン読み始めた。前々から気になってたけどとにかくアーマーがはちゃめちゃにかっちょいい！もうフィギュア欲しい。

マーベル・コミックスを読むべき理由がこの作品、このページ、このコマに全て詰まっている。