(漂流教室について)
大友くんと翔くんの対比もあるけれど、「子供と大人」というのがこの話の場合すごく大きくて、だし抜けにそういう世界に入っちゃったら、逆に大人の方がついて行けなくて、っていう設定を描いたんですが、それでずい分大人の人に嫌われて(笑)
#楳図かずお
(関谷は)話を面白くするためにおられる方なので、悲壮感とかリアリティはない。それは「わたしは真悟」のロビンもそうです。あれもお話を盛り上げるためにいる人なので、悪い人だけど徹底的に悪いかといったら、「あ、こんなところでこんなことするか」という、そういう面白さを狙ったキャラクター。
「わたしは真悟」の時は日本という島国に合わせて、イギリスとかキプロス島とか島を取り上げてはつないでいったんですけどね。地球全体は一つの塊だから、その上に地上の部分部分が乗っかっていても地面の下ではつながっているから、何か一点で起きたことが全体に広がっていくような気がするんですよ。
(漂流教室について)
これは「親離れ子離れ」の物語なんです。冒頭の朝、親子げんかで翔が「もう二度と帰ってこないから!!」と捨て台詞を吐き、お母さんも「もう二度と帰ってきてほしくないわ!!」と言い返す。あれが結末を予告しています。最初から決めていたことでした。
#楳図かずお
ショートカットで眼帯の子は、女の子の眼帯っておもしろいなっていうだけで。女の子が、学生服着て眼帯して歩いてたら、なんかいいじゃないですか(笑)
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