世の中では「寿命がのびた」と言うけれど、じつはそうじゃないんじゃないかな、という直感で「Rojin」(1985年)という漫画を描いて、その流れで「14歳」を描いたんです。
#楳図かずお
「洗礼」をかきはじめたのは、「猫目小僧」のときに一つ残していたテーマがあって、いつかこれを絶対かきたいとおもっていたからそれをかいた。脳味噌を入れ替えて、そこから先、人格が変わっていって、しかも顔つきまで変わっていくというところをかき切れていなかったから。
#楳図かずお
「給食のおじさんの関谷とか若原先生とかには、実在のモデルはいるんですか?」
(楳図)いないんですけど、関谷は大好きなキャラクターなんですよね。あれは物語の中では話をふくらませてくれる役柄じゃないですか。関谷も実際にいると困るけど、お話の中では好きですね。
振り返ってみると、『漂流教室』とか『14歳』といった作品は、現在の世界を予見させるようなモノだったように思います。
#楳図かずお