「わたしは真悟」の時は日本という島国に合わせて、イギリスとかキプロス島とか島を取り上げてはつないでいったんですけどね。地球全体は一つの塊だから、その上に地上の部分部分が乗っかっていても地面の下ではつながっているから、何か一点で起きたことが全体に広がっていくような気がするんですよ。
振り返ってみると、『漂流教室』とか『14歳』といった作品は、現在の世界を予見させるようなモノだったように思います。
#楳図かずお
漂流教室のはじめのあたりで、ラジオが、光化学スモッグについて、「光化学スモッグにより、生徒達が、目がチカチカすると言って訴えるのは、心理的なものによる....」というような場面が出てきますが、あれは実際に、ボクがラジオから聞いた言葉を、そのまま書き移したものです。
#楳図かずお
世の中では「寿命がのびた」と言うけれど、じつはそうじゃないんじゃないかな、という直感で「Rojin」(1985年)という漫画を描いて、その流れで「14歳」を描いたんです。
#楳図かずお