『船上スラムと人魚王子』(おやすみすみか/八名木)
九龍城砦と軍艦島が融合したような船上スラム、今にも沈みそうな船で男が出会ったのは人魚の青年――。舞台描写と主人公の俯瞰した視野が、効果的に小規模な世界の終わりに没入させてくれます。カットの切り取り方が非常にドラマチック。
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『こむぎくん と はないさん』(11センチ/島崎麻里)
犬に癒されたいパン屋男子とパン大好き小動物系女子が出会ってしまうフルカラー漫画。仲睦まじい二人がとにかく可愛く微笑ましい、読むマイナスイオン。犬とパン、一見噛みあっていないようで、魂の根底が相似形なのがたまりません。
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たいぼく「あれは蜂蜜じゃなかった」
日高さんの誕生日に不動さんは手作りのケーキを用意するが…。
(18禁表現無しで)淫らな行為へと進展しいく2人を描く読み切り百合漫画。
レビュー全文→https://t.co/Uxr1E6JVo1
『寛解の日』(メタルタクラフ/植下)
欲求から生まれた技術が発展するSFと、発展させた技術が欲求に帰結するSFが好きです。そういった思いを新たにさせてくれた一冊でした。秋の肌寒さと日差しのほの暖かさが同居した切ない読み心地。
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『コミュ障VS百合』(ひみつせらぴー/ひみつ)
コミュ障メガネ女子が出歩く先々で働くお姉さんに求愛される4コマ漫画集。軽いギャグテイストですが、一方でお姉さん達のアプローチは職業ネタをきちんと拾っており、テーマと向き合う真摯さが感じられて点数高いです。企画はかくありたい。
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『トナリノトナリニ』(きつねのおやど/稲荷)
距離感が極端なくせに執着の強い人外女子が性癖なのですよね。正体を現すタイミングと変形プロセスが絶妙でした。希釈せずに濃いまま味わいたい作風。
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『巣立ちの火』(やまおり/折山漠)
表紙買いしてよかったシリーズの一冊。画面構成がキャラクター心理の演出ともいい具合に噛みあっており、言葉選びへの入念さを感じさせるセリフのやり取りも含めて、シーン作りの巧さが光っていました。
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『バイ・マイ・サイド』(murasakino/紫のあ)
私は面食いなので、よく立ち読みもせず表紙だけで購入を決めます。これもそんな一冊。即決でした。白が基調の美しい装丁が目を惹きますが、内容も繊細で上質な百合物件です。『来週、雨が降ったら』もイージーでない関係性を楽しめてお勧め。
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『さくらの森の満開の下』(げっぺるさんが通る!/華沢寛治)
復讐劇の昏さから逃げずに、情念の煮詰まった生き様を描いていて好感。ひりつく読み心地ですが読むのを止められない引力があります。このお話が描けるなら…と「その次」にまで思わず期待してしまいました。
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『トゥエンティ・リリーズ』(20twenty/match)
エモボルテージを振り切った強靭な女女関係が綴られた短編集。もとは商業誌掲載作ですが、コミックスが出ないと聞いて消沈していたところ、同人誌で発行されて救われた気持ちになりました。出してくださってありがとうございます。
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『鳥篭少女』(F群/港川一臣)
お屋敷で暮らす、翼を持つ少女たち。心地よい閉鎖空間と下界への恐れ、そして片割れへの感情。いずれ離別しなければならない二人の「巣立ち」が哀しくも美しく描かれています。
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『十人十食』ほか(ムカデ島/窓)
有体に言うと食人テーマがメインです。良くも悪くも描写が生々しいので要注意。冒涜的な内容なのですが、妙にゆるく朗らかな雰囲気と、至るところに作者の洽覧深識ぶりが滲んでいて、知らぬ間にのめり込んでしまいます。ちょうどいい温度の危険な沼。
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