『図解女子光学』ほか(Ko-wa's Inn/こーわ)
光学、プレートテクトニクス、受粉プロセス、分光スペクトル、キッチンサイエンス――それらを「制服女子」を用いて解説するシリーズ。女子と百合と制服と太ももと神戸屋への愛がとにかく詰まっており、解説を異常に分かりやすくしています。
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『貴女にすべてをささげると私の眼球はそういった。』(ライ麦畑を捕まえる仕事/shimazaki)
一部で話題を呼んだ(観測範囲が狭い)眼球舐め百合。異常なコミュニケーションから生まれる確かな幸福がじわじわと読み手をも侵食してきます。
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『さよならペンタグラム』シリーズ(深海文庫/Key)
個性的な理系男子と女子のふれあいを精緻なタッチで描いたシリーズ。好きな生物や星にひたむきな男の子も、そんな男の子をどこか遠く感じながらも寄り添う女の子も、会話の水底で揺れ動く想いも、コマ演出もすべて美しく胸を打ちます。
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『秋田詩片』ほか(秋田モルグ/器械)
少女とSFとビザールが融合した、やわらかさがかすかな不穏さに翳る作風が魅力的。親近感を覚えるキャラクターが多いのは、モチーフの扱い方がうまくイメージの共有がしやすいからでしょうか。
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『メイちゃんとアキちゃん』(EDGE/ED)
キャラクターの自然体を描くことにかけてはちょっとどうかしているくらい巧みな作家さんによる百合物件。説得力が違います。短いページ数なのに伝わってくる情報量と感情の総量が多い、シェフが入念に仕込んだスープのような読み心地。
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『吸血鬼と人権』(犬の一生/鈴木りつ)
ファンタジー世界の住人の設定を一歩先まで深掘りされていると嬉しくなっちゃいます。この一冊も気になって購読したのですが正解でした。設定先行に留まらず、気付かぬうちに壁際に追い詰めてオチに強烈な一発を打ち込んでくるような構成も見事。
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『紺の大地に瑠璃の庭』(さらわれない/はじかみ)
のびのびと繁茂した南国の植物、そして温度の高い空気を感じる風景描写が目に心地よく、不思議なドラマも相まって没入感の強いショートストーリー。登場人物らしさを醸し出しつつ読みやすい間を保っている会話のやりとりも魅力的です。
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