【75年前の9月20日】「一体、神州とは何であるか。自分の祖国に誇りを持つのはいい。また持つべきであり、その感情を鼓舞するための詩語としては適当かもしれないが、むやみやたらに神州不滅を叫んで総ての運命をこの一語に結びつけて、それで平然としていたのはどうだろう」#不戦日記 #勝田文

【75年前の9月19日】「『死ぬは易い。しかし敵に堂々と日本の所信を明らかにしなければならぬ』と彼（東条英機）はいっているそうである。それならばそれでよい。（中略）それならしかしなぜ自殺しようとしたのか。死に損なったのち、なぜ敵将に自分の刀など贈ったのか」#不戦日記 #勝田文

【75年前の9月11日】「近衛師団消滅して、禁衛府設置さる。米国、アメリカ映画の日本輸入を大々的に企図中なりと。そろそろやりはじめたな。◉イプセン『牧師』『ノラ』『幽霊』『ジョン・ガブリエル・ボルクマン』再読」#不戦日記 #勝田文 #山田風太郎

【75年前の9月3日】「ゴトリゴトリと貨車が動き出すと、予想外に線路のつぎめの震動が尻に響く。牛の苦労がしみじみと分った（中略）『人間の一生なんてこんなものさ。誰だって自分勝手で、また仕方なしにこんな臭い暗い箱に乗り込んで、死ぬまで走っていくんだよ』ぼそぼそと誰か話している」#勝田文

【帰りがけに】『風太郎不戦日記』2巻、出ました。昭和20年の意外な事実（風太郎青年は、終戦間際にホテルで酒盛りしていますね）を見つけるのも興味深い全5話を収録しています。75年前の学生たちが、日本の先行きが見えない中どう過ごしていたか、ぜひご覧ください。#不戦日記 #勝田文 #山田風太郎

【勝田文最新作】昭和20年8月。のちの大作家・山田風太郎は長野県飯田市に疎開していた。皆さんがあの時代に生きていたら…？ 堪えることに慣れてきた学生たちが、あの暑い夏をどう生きたかを描いた『風太郎不戦日記』必読の2巻。明日23日発売。確実に手に入れたい方はお早めに書店さんへ。#勝田文

【75年前の8月28日】「夜、町に灯明るくともる。街頭の鉄柱は遠き昔に弾丸となりて今や南海の底に沈めど、往来の空を横切りて両側の店舗を結ぶ電線に裸電球ぶら下がる。その下に、美しき円き輪落せる光の中に、痩せ腹ふくれたる黒き裸の子ら十数人愉しげに遊べり」#風太郎不戦日記 #勝田文

【最新号】けさの「#おはよう日本 」でもチラ見せがありましたが、最新の「モーニング」36・37合併号（紙版）が店頭に並ぶのは、19日(水)までです。#勝田文 さんが描くカラーページつき『#風太郎不戦日記 』第10話が掲載となっていますので、ぜひ読んでください。昭和20年8月を描いています。

【明日以降も…】8月15日がもうすぐ終わろうとしていますが、明日以降も心に留めていただきたい物語です。「#風太郎不戦日記 」、昭和20年8月のエピソードを描いた第10話掲載のモーニング36・37合併号は、ただいま絶賛発売中です。#終戦記念日 #昭和20年 #勝田文 #山田風太郎 #不戦日記

あさっては8月15日、終戦記念日ですね。75年前の8月は──6日に広島、9日に長崎に原爆が落とされ、同じく9日にソ連参戦。日毎に追い込まれていく日本。当時長野県の飯田市に疎開していた山田風太郎の生活は？ 発売中のモーニング36・37合併号の「#風太郎不戦日記 」をぜひご覧ください。#勝田文

【75年前の8月11日】「余は日本の命脈があと二、三ヵ月のごとき感じ、昨夜せり。しかれども若しこれが事実ならば、あと十日とすら思う。ここまで切迫せりとは愕かざるを得ざれど、敵が原子爆弾を使用せる以上、戦争は真に無益なりといわざるべからず」#風太郎不戦日記 #勝田文 #山田風太郎 #不戦日記

【75年前の7月28日】「八紘一宇、何ぞ他民族に対して不可解の理想なるや。日本人たる余にもよく分らず、況んや他民族をして信ぜしむるをや。ただし、理想の旗の文句はどうでもよし。要は力なり。武力なり。これ本次大戦により吾らが得たる悲痛なる最大の真理なり」#風太郎不戦日記 #勝田文