羽川への罪悪感から逃避する為にエロ本を購入し、パンツの記憶を忘却しようと試みたにも拘らずこの惨状。バタイユの「死」「エロティシズム」を彷彿させ、ハイデガーの「人は死から目を背けているうちは、自己の存在に気を遣えない」という孤独を誤魔化してきた暦に訪れた転機でもある。#monogatari
同時に不安と鬱憤が溜まっている状況でもあり「羽川の探究心の危うさ」「死地に巻き込む危険性」「彼女が自分に執着する理由が怪異の特性(惹く)によるものという疑念」が交錯し、癇癪にも似た感情を露わにする。特別な存在を冀望する羽川と、人間でありたいと願う暦との間で軋轢が生じた。#monogatari
暦の携帯が、小説だと魔神英雄伝ワタルと絡めてメメにいじられる京セラ、アニメだとG9だったのが、最新機種(背面がXperia XZs・正面はオリジナル?)になっていて、どんなスマホネタを繰り出していくのかも注目。パンツで6ページ使うのだから、今後の例の〇〇シーンは一体何ページに⁉︎ #monogatari
相手を傷付ける事、それによって痛みを背負う事が怖いから傍観者を気取って中立でいようとする。そして自分は何も失わずただ相手に失わせ、加害者になる覚悟もないのに被害者面はする。他ならぬ中立の立ち位置にいる忍野に突き付けられた現実。青春は、「いたみ」なしでは過ごせない。#monogatari
死を覚悟し図らずも吸血鬼になってしまい、死線に臨む危機的状況の中、羽川と邂逅した事で、暦自身も無自覚に柔らかい笑顔を覗かせた。情動二要因論に起因した人間強度の下がり具合が垣間見える。化物として利用される未来に"自分を対等に見てくれる存在"という一筋の光が差したのだ。#monogatari
本格的に傷物語に突入🦇"ヴィーナスの誕生"羽川ver.から始まり、脳HDからパンツデータを消させまいと必死な暦、エピソード達も登場、お馴染みのあの名言…と盛り沢山!「大暮維人は羽川推しなのか!?」というぐらい羽川の心情や表情が丁寧に描かれているので、圧倒的没入感があります。 #monogatari
ここで気付くべきは目の前で起こった「吸血鬼のような非現実的な力」「吸血鬼には影がない」それを謝罪の一瞬で見分けている羽川。普通の女の子でありたい彼女にとって、人より上位の種族は彼女が特別でないという安堵に包まれる為の存在。だが目の前のソレは彼女を特別だと判断したのだ。 #monogatari
出会いは偶発的に捲れ上がり顕在化した下着と受動的に与えられ目を逸らし続けた友達関係であったが、この瞬間初めて羽川が自らの意志で捲り上げる事で、人間強度と詭弁を弄して自己弁護していた暦は本当の人間の強さ、その薫陶を受けた。能動的に向き合う事で出逢いへと発展したのである。#monogatari
本題に入ると見せかけて、こよみヴァンプ(傷)→つばさファミリー(猫黒)√?。ひたぎデート回をどこで入れてくるか気になる展開。デネブ・アルタイル・ベガ…これは翼・暦・ひたぎの三角関係の暗喩。天の川に橋を架ける翼、織姫と彦星の仲を取り持つ白鳥が漫画ではどう描かれていくか刮目。#monogatari
この本気の命乞いが締めで一転する所が傷物語の大きな見所。坂本真綾氏が言うように、今この瞬間の"永遠の少女性"を何百歳と生きているキスショットも持ち合わせていて、死に直面した時の向き合い方、自らを犠牲に自分を救おうとする目の前の人間に対する気持ちもまた乙女のままと言える。 #monogatari
副音声キスちゃんの「ギロチンカッターの方がうぬを理解できん」という杞憂が的中し、短々篇で人間ではない存在だと判明した彼すら話が噛み(神)合わず、発狂させてしまう&暦の未来さえも予見する空白にして純白にして潔白の委員長。劇場版で割愛されたハンター達の会話がかなり多いです。#monogatari