大学デビューは「通過儀礼」。女たらしの吉行淳之介がミソジニー傾向有ともいわれたように、過度の「女好き」は「女嫌い」の裏返し。その実、「運命の人」なんてものに憧れるロマンチストだったりもする。そんな童貞の身勝手で「痛々しい」までの通過儀礼を描いた『きざし』、実用性もストーリーも抜群

早稲田卒インテリ変態・甘詰留太先生も大絶賛のみかんR先生『KISS ME』、おそらくエロ漫画史上最も題名と本編のキュン度の差が激しいと思われる禁書。我々は自らの性欲をみだりに解放している。そのエロ漫画の大前提から目をそらさずに、極々一部の読者のみを甚だしく「エレクト」させる「読む鈍器」…

青春まっさかりの男女が互いに恋心を芽生えさせお付き合いをはじめようとした時、古くからのおじさんが既に女の子を肉体的に堕落させていて……という設定は、おじさん最終奥義【年月】という感じであまりにも好き。 【年月】という、すべての人に絶望的なまでに平等な概念こそ、おじさんの魅力……

「えっちなことはいけません！」がどんどん過激化し、エロの規制が厳しくなり続ける今の延長線上な世界を描いたエロ漫画『有害情報が含まれています』、性がすべて有害の世界で、隠すほどに際立つフェチズムと、オナニーすらしないで育った少年の、地下室での「違法」な性体験を輝かしく描く。

絵師同士の打ち上げに彼女だけを行かせた男が、嫉妬にかられながらもとてもイイ漫画を書けてしまうお話『頁の中で抱かれる彼女』…すべての芸術に通じる者が通る「苦悩してなきゃ輝けない」的感覚と、めくるめく官能体験を作品として残せる「創作者」への憧れを煽る作品…10円https://t.co/Ft2dmOsRQE

生々しい性表現が苦手なのにエロ漫画大好きなのは「文学だから」。長年執拗にその「文学性」に拘り続けてきた私が、「一度使ってハイ終わり」的な扱いを許してくれない、何度も読んで・使って・時には希望を与えてくれる【文学的価値すら感じさせる名作エロ漫画17選】した▶︎https://t.co/xOh3z8hlki

なぜか「エロ」枠で発見したあまりにも完成度の高いホラー短編『温かい雪』、情緒豊かな○リ漫画の書き手・雨がっぱ少女群先生の才能爆発。ひとつひとつのセリフの愛おしさが別の意味をもって読者の中で反復し、タイトルの秀逸さも相まって、漫画にもかかわらず「言葉」というものの可能性を知る。

「倫理」とか、「程度」とか、思った時点で「青春」は消滅する。そういう部分でも、クジラックス先生の『○りともだち』は本当の青春物語なんだ。キモいと思えばいい。最低だと思えばいい。わかったふりされるより全然ましだ。「こんな気持ち 僕らにしか……わかんないよねぇ」なんでね。

いっけな~~~い！黒歴史！💦💦例に漏れずかなりキツめの腐女子だった文学女子こと私は、ひょんなことから寄稿した本の表紙になってた「男の娘」本に手を出してしまって…💦このままじゃ女性向け男の娘と男性向け男の娘の違いとか論じちゃうよ~~っ😖😭次回！「は？またpixivプレミアム再課金したんだが」

エロ漫画の「積極的な女の子」って、セックス時にやたらエロいだけの「欲望に奉仕するための偽の主体性」感が否めないの多いと思うのだけど、幾花にいろ先生の作品の女子は、セックスの前段階のデートや会話の時点で生き生きと「誘惑」「挑発」を楽しんでる感じが最高に自然かつ新鮮で全話狂おしく好き

不謹慎すぎて掲載雑誌から単行本化を拒否されたという伝説の最強不謹慎エロ漫画『まんがなぜなに教室』、権力も暴力もエロで吹っ飛ばす物語は、よくスケベが口にする「エロこそ世界平和！」を地で行く、エネルギッシュで反骨精神たっぷりの世界。コンプラまみれの今こそ風刺の出番と感じさせてくれる。

『昔はカッコよかった』姉が頑張りすぎて鬱に。「タヒんじゃうくらいならおかしくてもいいから生きてて欲しい」と思った弟は、姉の「生きる目的」として裸を見せてもらうことに。 「Mの真髄は考えることの放棄」という視点では理にかなうけど、「生きてほしい」はやはり生者のエゴ…ともなる鬱エロ漫画