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坂口安吾『私は海をだきしめていたい』を下敷きにした成年漫画『私は海を抱きしめていたい』、不感症の女と浮気性の男の交流を描いた傑作。肉欲から解放された女との性交を「精神の遊び」と称える男は、みずからの卑しく満ち足りない本性を、海のように柔らかで、無慈悲なまでに無反応な肉体に沈める
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吉行淳之介が「旅館の部屋には、風呂場も便所もあるが、台所がない」点を好んだように、日常の延長のようで決定的に違うものが好き。同級生の情事を収めたカメラ越しに見る学校は、いつも通りで別世界。大和川先生『ヴァニラエッセンス』、たった一滴で劇的な変化をもたらす非日常への切符が詰まってる
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おじさんたち知らないかもしれないので注釈つけとくと、ヴァニラエッセンスってマジで一滴たらすだけで別のお菓子みたいになるんだぜ。タイトルがもう最高。とろけそうなほど甘い(柳龍光)。半額ですhttps://t.co/xPKBpnPUTs
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ちょいと性癖直撃すぎる漫画見つけたけど15時で80%オフ終わりなので急遽夜中に共有失礼。こないだ谷崎の『陰翳礼讃』の世界観!とポストしたゼロの者先生の『性欲系女子』、今年イチの「私が欲してたやつコレ!!」でブチあがってしまった。プロっぽくない、野生でフリーの変態って感じが最…高……
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性行為に絶対必要なさそうなひと手間が大好きなんだけど、さいこ先生ってその名手かも。通りすがりの視線を集める窓辺に置かれたクマのぬいぐるみは、カーテン越しにその視線を淫らに楽しむためのもの…というスーパークリエイティブ猥談『くまさんを置く理由』、痺れた。余計な事はしすぎるほどいいよ
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ヲタクが「〜大全」という言葉に逆らえないのは世の摂理なのですが、滝れーき先生『快楽○問大全』、道具、性別、シチュエーションまで多種多様でちゃんと大全だった上に、やたら重厚感のある世界…と思って読んでたら鬼窪先生の相方、ジョ○ョの美術設定担当さんと後書きで判明して激アツでした。
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私が「鬼畜漫画」の魔に憑かれてしまったきっかけは明らかで、オイスター先生『暗澹』を読んだ時、下劣な執着心に汚される日常、という「これまでとこれから」が詰まった扉絵に胸を躍らせ開いた世界で、地の底を這う者こそ、この世で最も天国に近い所へ辿りつけるのかもしれないと知ってしまったから…
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途方もなく絵が美しすぎる牛野缶詰先生『いろはにほへと』、ストーリーの切りとり方が秀逸で、一話完結で多種多様な設定が無理やり詰め込んだ感なく収束する。その上、男だけでなく女の快楽にもコミットしてて、大満足としか言いようのない短編集。ちょうど想像力が膨らむ匂わせエンドが癖になる…
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修論執筆中、「自慰をしてはじめて性的に自立し、セッ×スの予定も自分で管理するようになった」という言葉が印象的だったのだけど、洋竹音緒先生『媚びない女狐』はまさにそんな性的自立の重要性を教えてくれる作品だった。乗る車、読む本、与える隙、得る快楽、全てをコントロールして、人は自立する
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ファム・ファタール文学大好きで解像度激ゆるそれ系作品に厳しい目を向けてる私にとって、二大最強ファムファタールといえば、甘詰留太先生『くわがた』の満子。白いワンピースに麦わら帽子、サラサラの黒髪の華奢な女の子から放たれる言葉が「ねェ…みんなってもう精通しました?」なのホント人生狂う
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エロマンガ大賞2024で「あまりにも胸糞だがそこがイイ」と大賞に選ばれてた『種崎かおり(39)、娘の代わりに同人AVデビュー♡』、社会的制裁のまったく通じなさそうな男の前で無力化される家族と、ひと家庭を崩壊させてなおビジネスライクな姿勢を崩さない男の対比が地獄で、胸糞えッ漫画の最高峰だった
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一時の快楽のためになぜそんなバカな選択を…という、やらかした人へ呆れって全くの見当違い。『愛妻、同意の上、寝取られ』シリーズ5作目でNTRせ夫が「絶対後悔する それを味わいたくて 妻に他人と寝させる」「たかが興奮のために」と供述してるとおり、我らにとってはバカになることこそが目的なのだ