『冷食捜査官』の中でも特に好きなのが『Memories of You』で、縦長のコマで高い空から超高層ビルの未来都市に降る雪、時代設定と物語の導入を流れるように進めるこの最初のページ。この美しいモノトーンの開幕からは想像できないほどくだらんギャグも盛り込みつつの名作。
https://t.co/ZwA7WasPKW
『セシルの女王』第9巻。愛が政治の中に組み込まる王室の中で、エリザベスと忠臣セシルの「愛ではない何か」を生涯かけて描こうとしているところがすごい作品だと思う。読者もどんどん増えてるけど、もっと多くの、世界中の読者に知られる価値のある物語。死後の人物が物語を読む巻末裁判バーも面白い
森田まさのり先生はヤンキー学生服の描き方に革命を起こした作家で、絵が上手いとヤンキーの改造学生服がデザイナーズブランドみたいにかっこよく見えるんですよね… https://t.co/9OvCFwiXml
『怪獣を解剖する』はこの怪獣学者の女性が主人公なんだけど、この周囲に登場する人物たちも魅力的で、学問と経済、社会と災害、男性と女性、いろいろなモチーフを一つの物語の中に凝縮して語るストーリーテリングの才能を持っている。概念遊びにならず、登場人物に生きた呼吸を吹き込む手腕が見事。
まだwikiを探しても見つからない新鋭漫画家のサイトウマド先生、話が面白いだけでなく、絵にも漫画としての魅力がある。左は短編集から、右は『怪獣を解剖する』からの主人公登場シーンなんだけど、シンプルな線で人格や性格、キャラクターが宿った絵を描ける。年内に映画化発表されても驚かない才能
『ちはやふるplus きみがため』3巻。伝説先輩たちが一人また一人と戻ってくる熱い展開だけど、それ以上に新シリーズの主役である後輩たちが輝いている。かるたの技術論もplusに入って、より具体的でリアルに解説されている。スッと出てくる他校の生徒をモブではなく魅力的な人間として描く手腕もさすが
本日発売、彩natsu先生『クラメルカガリ』。今年超好きだった塚原重義監督のオリジナルアニメーション映画のコミカライズ。見るだけで映画の昭和スチームパンクの香りが甦る見事な絵に加え、漫画オリジナルの加筆も。飴屋の口上も文字で読むと分かりやすいぜ!大ヒットで2巻3巻、そして映画続編希望!