藤子不二雄がすごいなと思うのは、のび太を助け出して薬を吐かせたあとにしずかちゃんが言うセリフが「あなたが好き」とかではないんですよね。「友だちだもの」という。そして激しく怒る。しずかちゃんはのび太が自殺しようとしたと誤解しているんですけど、そのことについて見たこともないほど怒る。
いきなり話が飛びますけど、ドラえもんの32巻に「しずちゃんさようなら」という名作があるんですよね。こんなダメな自分ではしずかちゃんを不幸にしてしまうと悲観したのび太が、しずかちゃんに嫌われるためにさんざんロクでもないことをした上に、ついには秘密道具の「ムシスカン」を服薬する話。
「ムシスカン」によって化学的に合成された生理的嫌悪感で、当のドラえもんはおろか、実の母親までがのび太から逃げ出す。その中で、ただ1人しずかちゃんだけが嫌悪感による吐き気をこらえながら、のび太を助けるためにガスの中に突っ込んでくる。
「フリーランスなのに補償金欲しがるのは誇りがない」というツイを見て、家中探して見つけた。漫画家あさりよしとお先生に若き日の宮崎駿監督が「国民年金に入れ、我々のような人間が共に戦うための共通基盤として必要なんだ」と語る訪問記、宮崎駿見聞録。徳間書店「天空の城ラピュタGUIDE BOOK」より
スープストックの話を聞いてるとつい手塚治虫『どろろ』の名場面を思い出してしまう
これ何かの古典の引用なのかそれともオリジナルか https://t.co/yTN3ENicwo