あるいは、手塚治虫流の漫画に反感があったのかもな。宮崎駿は映像処理としてのコマ割りを拒否して、一コマごとにアートとして成立させようとする意志を感じる。
漫画家宮崎駿は映像を紙に翻訳するタイプの作家なのだが、困ったことに1カットに1コマしか使わないのね。動作がすべて一コマの中で表現されるから、前後の動きが飛んで理解が厳しい。
岸本斉史も映像タイプの漫画家だけど、1カットを複数のコマに分けるので演出が明白。
英語圏の人から「攻殻一巻の背景に”モル”ってあるけどナノ技術の伏線か?」というコメントがきてみて、確認してみたら「もぐら(mole)」で吹いた。コントかよ
昔のヨーロッパは「建物の一階部分の面積」で税金を測っていたため、一階を狭く作り、二階・三階を大きく作って、税金を安くして床面積を広くするという建て方が流行った時期があった。それでヨーロッパの古い建物は逆三角形な形をしてることが多い。
ベルセルクはちゃんとそれが再現されてて感心。