そのお人好しな白野の性格に「貴様は阿呆か」と憤る魔神ギル。少しは自分の私利私欲のために使うべきではないか、と諭すが「それでは意味が無い」と彼女は言う。
彼女は自分で選んだ道の途中にいて、決してゴールまで辿り着きたいんじゃない。自分で何処までいけるかを試したいのだという。
とある町で桜色の髪を持つ少女と、自分と同じ栗色の髪をした少年の姿にどうしても目を離せなくなった白野は、大切な残り二つの願いのうち1つを少年の為に使う。
アムネシアシンドロームと呼ばれ治療薬も無く過ごしていた少年が、村にいた時の自身(自分ではどうしようもない壁に囲まれていた)と被った。
「ここから連れ出して欲しい」という願いを叶えてもらった白野。魔神ギルは(早々と願いを使い切ってすぐに平凡でつまらない人生を終えるだろう)と予想していたが、意外にもしぶとく冒険を続ける。
昔描いてた金女主の魔神パロディー漫画(魔神ギルガメッシュ王と平凡な凡人白野(&ほんのりエルキドゥ)を再掲する。
貧しい村で定められたレールにいた娘(白野)が、どうしても外の世界を見たくて、偶然拾った魔法のランプで希望を掴む話。