佳文「今すぐにでも探しに行きたい。でもこんな状況でさ」「どこで何していいのか、何だったらできるのか、見当も付かない」
馬目「車ある人に乗せてもらって、家族とか、貴重品とか、探しに行ってる人もいるみたいだけどね」
佳文「うん、そうしようかなって、お母さんと話してる」… https://t.co/sqcrEFHbiK
学年主任「1、2、3、4、5…」
養護教諭「先生、無理なさらないで…」
学年主任「いやしかし…」
養護教諭「いえ、多分もうダメだと思います」「何十分も、脳に酸素が行っていませんから」
学年主任「…そうですか…」
#ある光
佳文「とっておいてくれたの…?」
父 「ああ、市が持ち主不明の被災車両を集めて」「処分するって公告したんだ。その中にあった」
「期限になっても誰も名乗り出なかったから、一応引き取っておいた」「どうする?」
佳文「…」
#ある光
佳文 (目の前で起きてることが全部、常識で理解できる範囲を超えていた)
佳文 (どういう感情や表情で、この状況に向き合えばいいのか分からなくて)
佳文 (ただただ目を見開いて、様子を見続けることしかできなかった)
#ある光
佳文「本当にありがとう」「ずっと仲良くしてくれて」
「進路で迷ってた私に、音楽の楽しさを思い出させてくれて」
「落ち着いたら美咲も絶対、東京に来て」「言ってたじゃん 一緒に、SSA目指すんだって」
「私」「待ってるから…」
#ある光