池川伸治「赤子火葬曲」タイトルが最高すぎて声に出して叫びたい。この美しい字面だけでも手に入れる価値がある。中身は可愛い赤ちゃんを中心に巻き起こる怪奇をジットリとサスペンスタッチで描いております。ラストでは火葬が待っており、そのタイトルに偽りなし。最近、全く売ってない。 #ホラー漫画
押切蓮介「蓮介漫画日記」ホラーギャグの金字塔「でろでろ」にオマケ漫画として併録された作者の苦々しい思い出の数々が一冊になった夢の本。べらぼうに面白い。でろでろ完結記念の抽選で500部、手売りで500部。これが欲しくて生まれて初めてコミティアに行ったのはいい思い出。
池辺かつみ「夜見の国から」津山三十人殺しを圧倒的ボリュームで漫画化。癖のある村人達によるエロスと暴力描写に正面から向かい合っており相当エグいです。そして後半の殺戮シーンが異常に長い。血と悲鳴のフルコース。事件に興味がある人は勿論、凄惨な漫画が好きな人にもお薦めです。 #ホラー漫画
廉価本ホラーアンソロジー「魔界都市伝説」野口千里の剛力死神による無差別殺戮も楽しいが、やはり小津哲也「吹き出物綺譚」が圧倒的な面白さ。煮詰めたエロとグロがラストで爆散する傑作。小津哲也作品はどれも研ぎ澄まされた大人のホラーなのでもっと読まれるべき。 #ホラー漫画
大越孝太郎「フィギッシュ」エログロ耽美が少ないため作者のファンによる人気は低いが純粋に面白い一般向け作品集なので好きです。ホッコリする作品からホラーまで幅広く、表題作はよく出来たサスペンスで実写化したら絶対面白い。猟奇刑事マルサイのワンエピソードも収録されてます。 #ホラー漫画
中西章文「夢の途中」短編集だが、美術室の絵から度々少女が抜け出し、それを見た者は火事で焼け死ぬという学校の怪談に迫る「ベラスケスの視線」が15頁の短さながらとてもよかった。不気味で後味も悪い。曰く付きの絵はすぐに焼くべきですね。ホラー漫画はいつも大切なことを教えてくれる #ホラー漫画
「怪奇幻想館」学園が舞台なホラーアンソロジー。シュールでサイコな短編を描くかとうえむの作品が読めます。傑作でなくとも単行本が出ていない作者のホラー作品が読める本は嬉しいですね。どこか日菜さちこっぽい絵柄の赤池好美作品も気になります。作者のチョイスが独特で素晴らしい。 #ホラー漫画
駕籠真太郎「奇人画報」エロスカが得意な作者のシュールで怪奇風味が強い作品が多く収録されてる一冊。フェラ顔コレクションの話は究極までエスカレートして楽しい。普通の怪奇漫画以上の刺激が欲しい人にお薦め。サンタが毎日持ってくる大量のプレゼントで街が埋まるアホな話もあります。 #ホラー漫画