◆漫画家半生備忘録240
その投稿サイトは「comicoチャレンジ」だった。
縦スクロールという未知の閲覧形体や、当時はオールカラー必須という縛りがボクには魅力的に感じた。
そこで、中断していたモノクロ版の「数字男と円柱女」を、このサイト向けに描き直す事にしたのだった。
◆漫画家半生備忘録239
短編集を制作しながらも、一方でモノクロ版の「数字男と円柱女」を22ページまで描き進んだ時点で、何か違うという思いが沸き始めた。この描き方では展開が雑すぎる。キャラの心情をもっときめ細かに描くべきだ。そう決断し、作業を中断した矢先、ある投稿サイトを知る。⇒240
◆漫画家半生備忘録235
持ち込みをやめたボクは、インターネット上に目を向けた。
見回せば、自作品を発表できるサイトは複数存在していた。
まずは、原稿を完成させよう。
ボクはその時描きたかった「数字男と円柱女」という作品をモノクロで描き始めたのだった。
◆漫画家半生備忘録226
その編集者は「じゃあ」と言って椅子から早々と立ち上がってしまった。
対応時間は5分未満。
まあ、気に入らないネームだとしても、あの対応はどうかと思う。
ボクの場合は過去の持ち込みで辛酸をなめてるんで慣れてるが、新人なら凹んでプロへの道を諦めるかもしれない。