◆漫画家半生備忘録54
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連載中も、一番気を付けていたのはセリフ。
「人事課長鬼塚 」は、会話が多い作品なので、出来る限り文字数を減らした。
言い回しを変える、同じ意味の言葉を重複させないなど、1行1文字でも少なくなるよう、担当T氏と検討した。
◆漫画家半生備忘録235
持ち込みをやめたボクは、インターネット上に目を向けた。
見回せば、自作品を発表できるサイトは複数存在していた。
まずは、原稿を完成させよう。
ボクはその時描きたかった「数字男と円柱女」という作品をモノクロで描き始めたのだった。
◆漫画家半生備忘録239
短編集を制作しながらも、一方でモノクロ版の「数字男と円柱女」を22ページまで描き進んだ時点で、何か違うという思いが沸き始めた。この描き方では展開が雑すぎる。キャラの心情をもっときめ細かに描くべきだ。そう決断し、作業を中断した矢先、ある投稿サイトを知る。⇒240
◆漫画家半生備忘録101
連載直前の読切「死神監察官雷堂」のアンケート結果は速報で1位。気を良くしたボクは、連載第3〜5話を長い一つのエピソードで考えた。だが、そのアンケート結果は不調に終わる。複数話構成のエピソードの場合は、毎回十分な満足感を得られる工夫が重要である事を再認識した。