【ベルと紫太郎零れ話】
☆いやさおベル、久しぶりだなァ
半七のこの台詞は、歌舞伎『与話情浮名横櫛』の中の第三幕、源氏店妾宅の場で与三郎がかつての恋人お富に再開した時の台詞『いやさ、コレ、お富、久しぶりだなぁ』になぞらえたもの。その他にも半七はたまに芝居の台詞を喋っております。
今月号のベルと紫太郎6話のタイトルコマ、2人の後ろにはメニュー表が隠れています。
内容は、劇中の大正11年当時の百貨店のレストランのメニューを調べて、なるべく忠実に描きました。(※これはクリスマス時期のメニュー)
特に飲み物は今は使わない名称が多く面白いですね。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆射的屋
今の縁日の射的と変わりませんが、当時は浅草の芝居小屋の裏手にあり、開演までのお客の暇潰しに重宝されました。また、辞めたい役者が、射的屋のお姉さんに頼んで、荷物を楽屋の裏窓からコッソリ運び出すのを手伝って貰ったり…なんて事もあったそうですよ。
【ベルと紫太郎零れ話】
☆姐さん被り
ベルがお掃除の場面で度々見せているこの手ぬぐいの被り方、三角巾のオーソドックスな結び方とちょっと違います。
簡単でちょっと色っぽいのでお試しください。
【ベルと紫太郎零れ話】
・まっくろけ節
ベルが3話で歌っている『まっくろけ節』は演歌師(大道を流し歩いて歌を披露する芸人)添田唖蝉坊が作った大正初期の流行歌。
日本中で替え歌が出来ました。歌詞から当時の世情を見てみましょう。
https://youtu.be/vjzLKvIxydI
私、魔女のベルです!こっちは文字なしの七話のタイトルコマ!
明日発売の月刊あすかに『ベルと紫太郎』七話が掲載されます。
よろしくお願いいたします。
【ベルと紫太郎零れ話】
・ベルの普段の帯結び
ベルがやっている『吉弥結び』のやり方。半幅帯でできるので浴衣にも合います〜。オーソドックスな文庫結びで可愛くなりすぎるのが苦手な方におすすめ。
【ベルと紫太郎こぼれ話】
・"かぼちゃ野郎!""おたんこなす!""ドースルドースル!"
この一連の掛け合いは、幕末頃に生まれた江戸端唄『茄子とかぼちゃ』のパロディ。歌の内容は、畑の茄子と南瓜を擬人化して喧嘩を描くコメディタッチなもの。今でも夏の寄席で踊りを見ることができますよ。
ベルと紫太郎10話が載ってるあすか11月号は明日23日発売!
よろしくお願いします
【ベルと紫太郎零れ話】
☆マガレイト
明治後期〜大正時代に東京の女学生に流行した束髪(ヘアアレンジ)。三つ編みを輪にして結って、最後に大きなリボンをつけるのが特徴。
その他様々な束髪が若い女性の中で流行。キヨちゃんの髪型は『耳隠し』をイメージしています。