チー付与、起きることに対処するだけだったレインが今後は自分から動かねばならない状況に変わったのを、茶色から黒への服の色の変化でも示している。しかも茶色い服は「洗濯したら色移りしたのをそのまま着てた」設定を出して、とりあえず流されるままの人間だったことを暗示する。抜群の上手さ。
嗣人『四ツ山鬼談』を読みました。著者が故郷の熊本市で集めた体験談を、ルポ形式ではなく一人称の「小説」として描く短編集。黒い人、床下を這う者、床の間の箪笥、遠い記憶──。「私」というゼロ距離で語られる恐怖が静かに、ひたひたと迫ってきます。骨太の一作です。息を詰めてお読みください。
「過去の輝きを求める大人たち」「世間に見捨てられた子供たち」「人生はつらいから死と狂をもって人々を救おうとする医師たち」ときて、新章で「世界に夢を与えつつ耐えがたい怒りと恨みを抱えた芸能人」を敵として出してくる『忍者と極道』、本当に血を流しながら描いている。
新刊発売に合わせて『追放されたチート付与魔術師は~』こと『チー付与』が19話・どんどん面白くなるところまで期間限定・無料です。アレやコレや「おっ、少年!」の女の人はこのマンガが元ネタ。本編は今マジで佳境なので、必読ですよ!
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これ「背中側から描いてる」のが面白くて、たとえば映像作品でやるとしたら正面から撮ることになる。ゆるゆると講堂をカメラが上昇しつつ会話を拾い上げて一番上の偉い人で止まる、という流れになる。それを後ろからやることで、一番大きくひとりだけ顔がはっきり見えてる偉い人が際立つ。
Q.『いんへるの』って何ですか?
A.エッセイ漫画家・カラスヤサトシによる短編ホラー集。主に少し昔の日本を舞台に、怪異/人の心、ふたつの恐怖を混ぜ合わせた完全なる珠玉の地獄。35話ほどが未単行本化だったものの、「完本」が出ることになり、俺、驚喜。
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