「本と木という字は似ているだろ。本がたくさんある場所はさしずめ森だ。森には森にふさわしい歩き方がある。森で木を探すのは宝探しみたいなものだ。本という宝を探すにはコツがいる」(中江有里『万葉と沙羅』文藝春秋、P27)
漫画家の白土三平さん死去。ご冥福をお祈りします。
「大きな川も、最初は一滴の水のしずくから始まるんだって……」
「それ、お爺ちゃんが言ったのか……」
「うんだ、おら達は今、生命の一滴を生きてるだ。」
「ウ…ム 生命の一滴か……」
(『カムイ伝全集』第二部二巻、P432)
「終始、無難な生き方しか選ばず、自分が絶対安全圏にいることを確認した上で、外に向かって手垢のついた正論を吐き、価値観の合わない人のことを何の根拠も思想もなく毛嫌いしたり、否定したりする人間が、私は嫌いである。」(小池真理子『感傷的な午後の珈琲』河出文庫、P22)
「これでまたひとつ自分が成長できた…と
そう思えるのがとてもうれしいんじゃ
そういう気持ちをなくさないかぎり
人は勉強を続けるんじゃよ」
(さくら友蔵・述、『ちびまる子ちゃんのラクラク勉強法』集英社、P149)
#ちびまる子ちゃん
「肉じゃがは伝統的なおふくろの味と言われているから、当然戦前からあったのだろうと思っている人が多いと思いますが、戦後五年がたった一九五〇年(昭和二十五年)の「主婦と生活」以前の文献に見ることはできませんでした。」(魚柄仁之助『国民食の履歴書』青弓社、P152)
「「確信犯」は、ドイツの法学者ラートブルフが提唱した概念であり、「道徳的、宗教的、政治的な確信に基づいておこなう犯罪」と定義されている。つまり、単なる犯罪に「確信犯」という言葉を使うのは間違いなのである。」(金澤信幸『バラ肉のバラって何?』講談社文庫、P94)
「言葉は刃物…
使い方を誤ると質の悪い凶器に変化する…
相手の心を察して慎重に使わねばなりません…
たとえそれがどんな相手であろうとね…」
(釈蓮和尚・述、『名探偵コナン』第54巻、小学館、P136)
#名探偵コナン
「知らないことを人に聞くのは
少しはずかしいが 聞かずに
知らないままでいると
一生はずかしい思いを
するから すぐに聞く
ほうがいい」
(沼田晶弘監修『ちびまる子ちゃんのマナーとルール』集英社、P59)
漫画家・古谷三敏さん死去。ご冥福をお祈りします。
「好人物だが腕の悪イ医者に…
てめえの体まかせるか⁉︎
人柄ァいいがノコの使い方も分らねえ大工に…
普請を頼むかよ?」
(『寄席芸人伝④』小学館、P136)
「いじめられている君へ
大好きで夢中になれる「何か」を見つけてほしい。それはきっと、海に投げ出された時にしがみつけるブイのように、つらい現実に溺れそうな自分を救ってくれる。」
(辻村深月『図書室で暮らしたい』講談社文庫、P221)