あろひろし中短編集『封印』収録の「任侠妖精伝」。任侠モノを無理やり異世界にハメ込んだ珍作だが、「姐さん+エルフ」の組み合わせ概念は秀逸。背中にケルベロスの墨を背負い、オークたちを目の前にして「てめえら人間じゃねえ‼︎」と啖呵を切る姿、たぶんツッコミ待ちではあるがかっこいい。
三浦みつる『ココナッツAVE.』。居候先は美人姉妹だけが住んでいる女の園でした〜!という王道で、軽薄方面に振り切ったギャグはまあまあ面白いのだが、主人公の口癖が「Zip」なのが気になる。笑い声は「Zip-Zip」で怪我をすれば「Zi…P☆」、風呂に入ればまた「Zip…」。そんなヤツいる?
『アドベンチャーブックス スーパーマリオブラザーズ外伝』。当時わりとよく見た「魔法と姫様と魔王はいるけど剣は無く、代わりにオーバーオールのオッサンがいる」と言うマリオ的ファンタジー世界を掴み損ねたゲームブック。クッパの息子ガルッパをはじめ知らんキャラが大量に登場。ゼルダだろ、これ
山本康人『鉄人ガンマ』ブクオフで表紙見るたびどんな漫画なんだ?と思ってた。冴えないスーパー店員のガンマ氏は実はハルクばりのムキムキ筋肉。怒りが頂点を超えた時、その筋肉が目覚め…‼︎ るのだが、別にチンピラを退治したりはしない。ひたすらオッサンの過去話と嫁ノロケ話が続く!のに面白い
平口広美『熱風ひばりヶ丘』岡崎由美子はどこかのビル(サンミュージックではない)から飛び降りるものの悪辣編集者・三沢豊のチンポに受け止められる。それはそれとして三沢に一家を滅茶苦茶にされた広田ひろみは三沢に切り取られた右手をあれして復讐を誓う。エロ・グロ・ナンセンスの三要素しかねえな
Kindle unlimitedで一峰大二『スペクトルマン』読む。一癖ある原作の再現とアレンジのバランスが神ががっており滅茶苦茶面白い。どう見ても色物なのに異様にカッコいい流星仮面、トラウマになりそうなほど強くて怖いサラマンダー、ゴリとラーの役割がテレビ版と逆転する最終回など見どころ多すぎ。最高
『桑田次郎サイエンスフィクション短編集』。未知の惑星は地獄だった! 月も金星も地球も地獄! 「高一コース」や少年マガジン、チョコレートのおまけ等に描かれた短編を集めたものだが、どれも宇宙の厳しさを若い読者に叩きつけるバッドエンドの嵐。スペオペと言うには展開がハード過ぎる。渋い。
桑田次郎のマンガに出てくる「トルコ しらこぬき」や「バー カジャナカロカ」は普通に店名採用してほしい