2月14日午前9時、マレー半島カハン飛行場を堂々たる輸送機編隊が発進、陥落直前のシンガポールから上る黒煙を眼下に、一路パレンバンへ向かいます。
編隊を援護するのは加藤隼戦闘隊で勇名を馳せる飛行第六十四戦隊です。
午前11時26分、編隊はパレンバン上空に到達、遂に作戦が開始されました。続
片倉衷『インパール作戦秘史』読了
長きに渡る片倉の軍歴の内、緬甸方面軍参謀から飛行師団長、決戦兵団長までを記した一冊です。
豪傑型や智能型参謀の著作によくある『自分以外は皆無能』の構図で、特に中・久野村の扱き下ろしに多くの行を割いています。続
大本営や挺進団としては精油所攻略は戦争目的に適っていた為、将兵に精油所施設の特殊教育を行うなど、準備を進めていました。
ですが、実施部隊である挺一が一時海没し、練度にやや不安のある挺二と交代した事や精油所守備隊が予想以上に強力である事が判明してから雲行きが怪しくなり始めました。