さて「愛と誠」第一回は、蓼科高原の別荘に家族でスキーに来た幼き日の愛のスキーが暴走して止まらなくなり、ふいに現れた、これも幼い誠によって生命を救われる、しかし愛のスキーが誠の額に突き刺さって真紅の血が流れる大事な場面が描かれます。 
   「オバケのQ太郎」は藤子不二雄の合作作品だが、実は一番最初のQ太郎の作者名義はスタジオ・ゼロで、石森章太郎が担当したキャラクターもいる。図版は藤子F、藤子A、石森章太郎の合作がよくわかる図版。Q太郎やドロンパは藤子F、正ちゃんと小池さんは藤子Aで、ゴジラや女の子のよっちゃんは石森。 
   性差別論議が華やかな昨今、女性の地位が男性より遥かに上で、男性は便所の中に住んで女性の排泄物を食べて生きているジョージ秋山の男性差別ギャグ漫画「ゴミムシくん」はどうですかね。 
   杉浦茂「少年児雷也」より。ガマの仙人から秘術を授かった児雷也だが、どんな教わり方をしたのか気になる。 
   どうやらこれが「日ペンの美子ちゃん」の第1回らしい。2回目から「日ペンの美子ちゃん」のタイトルになったようだ。 
   不思議惑星キン・ザ・ザを見た時、大昔に読んだ桑田次郎先生の「インテリ五エ門」を思い出した。ゴエモンが作ったロケットで着いた惑星には何から何まで人間そっくりの住人がいるのだが、逆立ちで挨拶するなど、風俗習慣がまるで違うの。 
   この瞬間に真吾のAIが覚醒して「わたしは真吾」と名乗り始めるのだが、この展開は非合理的過ぎて、SFとは呼べない。しかしホラーとしては、絵の迫力と相まって非常な説得力がある。 
   「男組」の番長漫画が他と異質なところは、原作者が左翼というところにある。だから男組には左翼暴力集団の革命臭がある。ラストシーンはワルシャワ労働歌の歌詞が流れて主人公が単身、影の総理(岸信介?)暗殺に向かうところで終わる。 
   いくらなんでもそれはないだろう、というレベルの巨大番長を初めて読んだのは、ちばてつや先生の「ハリスの旋風」だった。 
   「カムイ伝」の随所に登場する謎の巨人山丈も気になる。第1巻ではせいぜいジャイアント馬場程度の大男だったが、最終巻21巻で百姓一揆を応援に現れた時はゴジラ級の大巨人に。応援するなら百姓の代わりに藩の軍勢をやっつければいいのに、それはしないでただ大声を上げるだけ。