[漫画の表現技法]
本日の更新漫画2作より
「チェンソーマン」藤本タツキ
「へのへのもへじと棒人間とパンツ」林快彦
本来一番手前に配置されるはずのフキダシよりも前に絵を配置する技法。
主に遠近感を演出する方法と思われる。
なお、前者では閉鎖、閉塞、隔絶など多義的な用途に捉えられそう。
[漫画の表現技法]
連載再開されたハンターハンターより、
枠線を使わずにコマを割る技法。
キャラ(ヒンリギ)の体でコマを割っています。
これはかなりの高等テクニックではないでしょうか。
股の間をコマに見立てるとか、天才の発想ですね。
[漫画の表現技法]
ジャンプ+新連載「放課後ひみつクラブ」より、
フキダシにミニ(デフォルメ)キャラを描く手法。
キャラの出ないコマでも話主を特定できる漫画独特の表現。
龍幸伸氏が「ダンダダン」にて1話から多用している表現ですね。
スパイファミリー最新話でも使われています。
[漫画の表現技法]
藤本タツキ「さよなら絵梨」にて、横長で同じ大きさのコマを連続させることで、
映画的な映像表現を意図する技法。
石ノ森章太郎「龍神沼」でも用いられています。
この時は冒頭のオープニングのみ。
画像は「少年のためのマンガ家入門」より
#さよなら絵梨
今週のダンダダン。
何気ないコマが魚眼パースで描かれている‥。こだわりすごいな。
週刊連載でこんなん有りかよ‥。
#龍幸伸
[漫画の表現技法]
「チェンソーマン」より、
書き文字と枠線と繋げる技法。
擬音の書き文字とコマの枠線(余白)を一体化させている。
藤本タツキ先生はけっこう使っているようですが、気に入っている手法なんでしょうか。
他にもフキダシと枠線を一体化させたりもしているようです。
[漫画の表現技法]
藤本タツキ作「さよなら絵梨」にて多用される、
同じコマを連続させる表現。
これは時間の流れ、静けさ、間などを表現しています。
通常の連載ではページ数の限りもあり、
なかなか使われない技法です。
同じような用例として、踊場ゆう作「MY LITTLE MARS」があります。