劇画ロードショー小史・44 1976年月刊少年チャンピオン6月号「風とライオン(作画・田辺節雄)」。 前作では派手なアクション無しで人間ドラマを描いた田辺節雄。この作品では豪快な主人公ライズリと彼を巡る大きな争いを銃と馬、アラブの大地と共に思う存分筆を暴れさせました。望月塾の本領発揮です。

劇画ロードショー小史・45 1976年月刊少年チャンピオン7月号「スカイ・ハイ(作画・田辺節雄)」。 ある意味で問題作。田辺節雄はこの作品を字幕無しの試写のみで描いたと聞きました。当方も映画を未鑑賞なので本当かどうか分かりませんが映画を御覧になった方に読んだ感想を聞きたいな。

劇画ロードショー小史・46 1976年月刊少年チャンピオン8月号「ヒンデンブルグ(作画・田辺節雄)」 田辺節雄が編集部に評価されていたのか締め切りを守るから信頼されていたのかと妄想しますが、この年は一人でシリーズ半分を手がける大活躍。プレイコミックでの連載もあったので忙しかったでしょうね。

劇画ロードショー小史・47 1976年月刊少年チャンピオン9月号「ジャイアントスパイダー大襲来(作画・田辺節雄)」 シリーズ屈指の伝説となった作品。映画を観た多くの読者から映画より10倍面白いと言わしめた。スティングレイでもDVD特典に再録をと苦労されたそうですが権利の壁は厚かった。将来に希望

以下の記事を公開しました。お暇なときにでも読んでいただければ幸いです。 「劇画ロードショーの舞台裏」聞き書き・その２ 劇画家 沢本英二郎先生への電話インタビュー https://t.co/DJjl6591Tv

劇画ロードショー小史・48 1976年月刊少年チャンピオン10月号「世界最強の男(作画・桜多吾作)」。 怪しいお薬の力で超人に。キャプテン米国かと。これも映画を未鑑賞なので感想は難しいのですが、やっぱり桜多吾作にはコメディが似合う。女の子も可愛いですしね。

劇画ロードショー小史・49 1976年月刊少年チャンピオン11月号「オーメン(作画・田辺節雄)」。 グレゴリー・ペックが若々しい姿ですが劇中のショッキングなシーンは盛大に描かれています。首チョンパのシーンとかね。とはいえホラーというよりアクション劇画の演出になっていますけど。

劇画ロードショー小史・50 1976年月刊少年チャンピオン12月号「がんばれ！ベアーズ(作画・桜多吾作)」 テータム・オニールが幼い投手を演じて話題になりました。ダメ集団が頑張る話は面白い。テーマが野球だけあって若い読者にも受けたのではないかな。ウォルター・マッソーがそれっぽく見えますね。

劇画ロードショー小史・51 1977年月刊少年チャンピオン1月号「カサンドラ・クロス(作画・田辺節雄)」 登場人物が誰一人として俳優に似ていないが良くできたアクション劇画。劇中の女優が全く描写されていないのも謎。列車の墜落シーンは「黄金の新幹線」を彷彿させる迫力で力が入ってます。

劇画ロードショー小史・52 1977年月刊少年チャンピオン2月号「アドベンチャー・ファミリー(作画・桜多吾作)」 掲載誌が手元にないので図書館で読んだ記憶によると、ほぼほぼ家族と犬と野生動物しか登場しないので文部省推薦的な作品。かあちゃんは強い

劇画ロードショー小史・53 1977年月刊少年チャンピオン3月号「サイレント・ムービー(作画・桜多吾作)」 有名俳優女優がゾロゾロ出てくるコメディ映画。メル・ブルックスのお笑い感覚って桜多吾作とすごく親和性がある。バート・レイノルズのヌードシーンは子供の記憶に強烈に残った。責任とってくれ。

劇画ロードショー小史・54 1977年月刊少年チャンピオン4月号「パニック・イン・スタジアム(作画・桜多吾作)」 掲載誌が手元に(以下略)。これも裏移りが激しい作品で、前半が壊滅的に見づらい。チアガールズが描かれた見開きが…本編画像は強引に加工したのでイメージを損なっていますがお許し下さい。