劇画ロードショー小史・34
1975年月刊少年チャンピオン8月号「アラン・ドロンのゾロ(作画・桑田次郎)」
作画がとにかく美しい。人物も構図も全て。ゾロと大佐の決闘シーンでページ丸ごと使う大胆さ。古典的ヒーローものとして別格の完成度です。この作品が一人でも多くの桑田ファンに届きますように。
劇画ロードショー小史・8
1973年別冊少年チャンピオン6月号「ベン・ハー(作画・すがやみつる)」。洋画が登場した記念碑的作品。若い読者向けにギャグ描写も加えアクションシーンは激しく描く。細かな解説もキチンと入れて読み物として完成度が高い。劇画ロードショーのスタイルが確立された名作です。
劇画ロードショー小史・55
1977年月刊少年チャンピオン5月号「恐竜怪鳥の伝説(作画・居村真二)」
大好きな居村真二の傑作…だがこれも裏移りの激しさに泣く。美女が怪物に襲われる時の表情が素晴らしい。3枚目と4枚目の見開きページつなげるの苦労。「惑星大戦争」みたいに一線越えて欲しかったなあ。
劇画ロードショー小史・11
1973年別冊少年チャンピオン9月号「深海征服(作画・石川賢)」
「劇画ロードショー」のタイトルが付けられた最初の作品。長年ネット上に情報が無く内容が謎でしたが主人公がいかにも永井豪漫画の流れをくむハツラツ青年でした。古典的な秘境冒険モノとして面白い漫画です。
劇画ロードショー小史・10
1973年別冊少年チャンピオン8月号「最後の猿の惑星(作画・すがやみつる)」。冒頭に猿の惑星シリーズの解説があり読者に親切な構成。タイトルページが4色なのはこれと「ドラゴンへの道」のみ。その意味からも貴重な作品です。赤の発色がすごく鮮やかで絵の具メーカー知りたい
劇画ロードショー小史・13
1973年別冊少年チャンピオン11月号「ラストアメリカンヒーロー(作画・すがやみつる)」。実在のカーレーサー、ジュニア・ジャクソンを描いた作品。貧乏な若者がレースの世界で成功してゆく姿をメチャ多くの車と共に描いてます。カーレースの舞台裏など見所の多い作品です。
劇画ロードショー小史・3
確認できる範囲で少年チャンピオン誌上に最初に掲載された劇画ロードショー系列作品は1971年別冊少年チャンピオン8月号の「ゴジラ対ヘドラ(作画・一峰大二)」になります。これは講談社が発売した「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX(9)」に付録形式で再録されました。
劇画ロードショー小史・57
1977年月刊少年チャンピオン7月号「テンタクルズ(作画・居村真二)」
居村真二の美しい作画とテンポの良い構成で映画を上回る傑作となりました。個人的な贔屓モロバレですが。蛸に襲われる美女なんて名作に決まっています。ジョーズと並んで海嫌いになったトラウマ作品。