人と違う能力を持つ者が社会から爪弾きにされるのはいつの時代・国でもあったことです。この漫画ではそれを「才能<インゲニウム>」という形で描いています。人から恐れられる力、人から疎まれる力…そして人から忘れられる力を持ったのが主人公の忍です。この力だけが人々を脅威から救えるのです。
ところで、予告した「夜光雲のサリッサTwitter読書会第2巻」は明日金曜の夜から始めます。単行本2巻に収録の第6話「お前は必ずそこにいる」を1ページづつ解説しながら皆さんに読んでいただく企画です。お楽しみに!
01 セリフから、高速天翔体とは既に接触していたことが明らかになります。しかし、あまりにも速すぎて詳しいデータを集めるところまでは行っていない模様。レーダーに映りにくい天翔体はそういう意味でも正体がつかみにくいのです。かつてのSR-71ブラックバードもそういう意味で謎の多い機体でした
つまり、速すぎて追いかけられない以上、進路を予測して迎撃するぐらいしか現時点での手段がないということですね。IOSSロシアの火球の子、ヴェラちゃんの「予知能力」がそこで期待されているわけです。
MiG-31XMセマルグルが主武装としているのは、ロシア製のアクティブレーダーホーミングミサイル「K-77ME」です。現用のR-77の射程延長型で、ラムジェットエンジンに換装されています。内蔵レーダーもアクティブフェイズドアレイ型なので、走査能力・対ジャミング能力は高くなっています。
火球の子たちはIOSSに引き取られると施設で共同生活を送っていたので大体顔見知りです。そのあたりの一端はぜひ単行本第1巻(紙版)収録の描き下ろし特別編で。
「スヴォボードヌイ」は、かつてロシアのICBM発射試験施設があった地で、宇宙関連の打ち上げ基地でもありましたが一度閉鎖された後に2011年から再びボストチヌイ宇宙基地としてロケットの打ち上げに使用されています。有名なバイコヌール基地の補助的存在です。
大人が見てないところに気がつく子供、というのは怪獣映画でも定番の演出ですね。赤ん坊はそんなに視力があるわけではないですから、なにか別の理由で感じたのかもしれません。
この旅客機はエアバス社のA330-300です。中短距離型のワイドボディ機で、アエロフロート社が保有しているうちの一機ですね。日本ではスカイマーク社が保有していましたが、2015年の経営破綻後運用をやめています。
セリフから推察するに、高速天翔体「シレイラ」に関してはある程度衝撃波データは取れていたようです。存在そのものは感知できないが、その発する痕跡だけは間接的につかめていたというところでしょうか。
わかりにくいですが、忍さんはわめいている時は日本語、4コマ目は英語に切り替えています。それぐらいの英語力はあるんですね(笑)
戦闘機パイロットは尿意や体調の変化を防ぐために飛行前はカフェインは摂らないことにしている人もいるそうです。