中原誠/国友やすゆき「激メカライダー陽太」
史上最高(にテンションが高い)のチャモコミとして名高い本作。ローラーコースターに乗るだけの話の中に詰め込めるだけ狂気をぶちこんだ仕上がりは、本当に凄すぎる。そのテンションは最初からクライマックスだが、回を重ねる毎に増すので読者は発狂する!
そんなほのぼのかつちょっとエキサイティングな本作だが、読んでいて心底ビビったのは真理亜のお父さん(ヤクザの親分)の"指が全部ない"という描写である。しかもそれをギャグにしてしまう胆力! これには本当に感心させられた。すげえ!
大和田夏希「うんこすわりのマリア様」
家庭教師として派遣された真理亜は問題児・健と出会う。言うこと全てに素直に反応する真理亜にとまどう健は、次第に彼女に惹かれていくのだが…
"うんこすわり"を覚えた真理亜が悩む時にうんこすわりするようになり、その度健にツッコまれる流れはほのぼのする。
真倉翔「天外君の華麗なる悩み」
フェロモン体質の主人公・鬼相天外が硬派を貫きつつも引き寄せられる女の子達に色々と阻まれてしまうギャグアクション。真倉まいな時代の面影を残すメインヒロイン・茶子以下魅力的なキャラクター達がお話を盛り上げる。
キメ台詞が天丼なのもシンプルだが面白い。
長文をまくし立てるように濃い方言で味付けして、他の地域の人がギリ解るくらいにすると「なんか楽しそう」な雰囲気は出る…はず。
ミリオンコミックスでは確認できませんでした!
北斗真剣のゲンゴローというひとは出てきました( ´_ゝ`)
噂に名高い、西川ジュン「血液少女」を読む。一言で言えば"天才の仕事"だった。
奇想ホラーとしての完成度が非常に高く、初単行本であるが故の描線の荒さを考慮しても、間違いなくこのラインでは無双できる実力を感じる。個人的には叙述トリックの効いた「ヒロイン」が痛快で良かった。
カニとホラーの親和性は非常に高く、牧原若菜「呪いのウォーキング」で蟹が苦手になってしまった女児も少なくなかったと思われる。
小学生カニとかザリガニに触れる機会多いしな。