語りきれないほど多くの作品を生み出した藤子不二雄A先生の作品の中でも個人的に印象深いのが『劇画 毛沢東伝』。まるで中国共産党プロパガンダのポスター画をそのまま漫画にしたような迫力のある筆致で、人民の英雄としての毛沢東を骨太に描ききっています。

だいたい作者本人が電話越しに菓子パン喰みながらプロポーズして結婚したような人なので、こういう描写も自然体で描けるのでは。

ジョジョは梶原一騎作品から割と堂々と“引用”してますね。 https://t.co/MK9wBN90Ri

「イキリ画像リプする人が好きそうな架空の漫画のコマ」を描いてみました。

#悟空の日 じゃありません。#ピッコロ記念日 です。

後の暴君としての毛沢東の姿がよく知られていない時代における、アジアの英雄・革命家としての毛沢東の前半生を当時の熱気や空気感そのままに描いているこの作品を、今真似することなんてできないでしょう。

しかしただいい加減なわけではなく、この表情ひとつに全てを語らせてしまう上手さ。意図してか偶然か、ソファのボタンがまるでキラキラと輝くエフェクトに見えてキャラの心情を表しているかのようなのも心憎い。

何度見ても笑ってしまうRisu氏@rosauragerissenの画像（翻訳）

シルクハットの男が指先で飲み物の容器を貫く、とかも。荒木飛呂彦というとオシャレさや一捻り利いた能力バトルだとか割とトリッキーな印象のある作家ですが、けっこう王道で「マッチョ」な作品の影響が濃いんですよね。

たまに突発的に出てきて二度と使われることの無い悟空の謎能力

これ、構えから瞬時に動いて飛びかかるのを表現しようとしてるみたいなんですが、同じポーズのまま上半身アップで集中線だけ描いて「ドンッ」とか添えても全く動いてるように見えないんですよね…。だって画面に何も動きが無いんですから。

あとこれも。