「うる星やつら」最終話 『ボーイ・ミーツ・ガール』 このお話は内容故にラムさんの笑顔が全編に渡って全くみらないのは読者にラムさんの心情を伝える演出もあり、連載当時は毎週あたるくんとラムさん双方にやるせない展開が続いた印象でした。唯一の笑顔は最後のワンカットのみ。

高橋先生のこの描き方では私は絵を描けないけれど、フィギュアの工作法でとしてはすごく理解できるww

ウォーレン・コミックス『ヴァンピレラ』のアーティストとして名を馳せた、スペインのコミックイラストレーター、ホセ・ゴンザレス氏による代表的なイラストを見事なまでにキット化。その特徴的な“ドヤ顔”の彩色に当たり、アメリカ女優のラクウェラ・ウェルチさんが良いモデルになると言えよう。

『ヴァンピレラ』はウォーレン・コミックスで1969年9月から1983年3月にかけて発売された。しかし、ウォーレン・コミックスが破産後、著作権の所在が曖昧になりグレーゾーンになっていた。『うる星やつら』においてパロディとして掲載できたのは、まさににこの時期だったから可能であった訳である。

原作の“ラムピレラ”の髪型は1980年1月「バンピレラ 日本語版 第2号」の表紙がモチーフ。 因みにヴァンピレラさんは惑星ドラキュロンから来た宇宙人で、数々の超能力を持っており、テレパシーを始めトラックを投げ飛ばす怪力、変身能力、コウモリの翼🦇を背中から出して空を飛ぶ無双吸血“鬼娘”です。

『最後のデート』 あたるくんの「幽霊の夢を壊すのはかわいそう」の言葉に“侠気”をみたラムさんが惚れ直す表情が上手い。「うちも幽霊になろうかな」恋妻の可愛いヤキモチに「ばか」と返す粋なやりとりは恋仲というより、むしろ夫婦の戯れ。決める時はしっかり決めるあたるくんはやっぱりかっこいい。

とうじ、友達の自宅が本屋さんで、結構レアなグッズをもらったなぁ。 人魚の森シリーズのポスターは店内掲載用のグッズだったな。

カルラさん、かわいいな。 ストーリー上で“ラムさんの影”としての大役。 顔の造形はラストエピソードで終始笑顔の無いシリアスな表情のラムさんに対して80年代初期の“かわいい系”の響子さんのバリエーション。エピローグではルパくんと幸せそうなカットが本当に良かったね。

最終エピソードで描かれたルパくんのカルラさんへのプロポーズの一幕。 たぶん、これはあたるくんがラムさんに「正式に」プロポーズする時のシュチュエーションじゃないかと思ってます。 だってこのコマだけ顔の描き方があたるくんとラムさんだからね。😆

ラムさんを造形する上で不可欠な頭身バランスは原作においてラムさんの初登場のカット。このイラストのバランスが原作全作品の中でも最も美しい。これを元に1988年に完成させた作品が今日においてもラムさんフィギュアの基本でありバランススケール。

最終話、ラムさんがあたる君を誘導して“最後の賭け”に出た場所は、二人が初めて手を繋ぎり合った場所。そして「永遠の高校2年生」という時間が動き出した場所。 末恐ろしい程に計算され尽くした最終話。 この丘はなんて名前なんだろうね。

うる星やつら最終話『めぞん一刻』エピソード最後期の演出に見られた男の恋心と女性の乙女心によるすれ違いをうる星での二人の恋のニュアンスとして「ウソ→『嘘』に非ず」のワードにもりこむ演出に舌を巻く。 何回再読してもここで目頭を熱くしちゃうのよね。