女がおらずモテ格差が生まれない男子校だと陽キャと陰キャがヒエラルキーの差もなく和気藹々と仲良く遊んでる話、最強伝説黒沢の続編の冒頭で語られてる天国に女不要論まるっきりそのままで笑った。女の存在が若い男たちの虚栄心や闘争心に火をつける。
昨年のサッカーワールドカップ、今回のWBCみたいなデカいスポーツ大会を観戦するたびに最強伝説黒沢の第一話を思い出す……
45歳を超えて独身だとうっすらとした社会からの疎外を食らうんだよね。もちろん悪い事はしてないから堂々としていれば良いんだけど、何となく居心地の悪さを日々感じて生活することになる。その結果、俺の人生これでよかったのか?と自分に問いかけることになるんだよな。
最強伝説黒沢の第一巻、開幕からクライマックス過ぎてもう全エピソードが至高なんだけど、最もインパクトが強かったのが『アジフライ』なんだよな。これ読む前と読んだ後で俺の中のアジフライの概念が変わってしまったぐらいの大好きエピソード。読んだあなたはきっと今晩アジフライを食べたくなる。
最強伝説黒沢、行き場のない承認欲求を満たすために若者や同僚に媚びたり親切にしようとするが他者への飢えからガッつきすぎて逆に引かれる描写、痛々しいほどリアルで辛い……
最強伝説黒沢久しぶりにじっくり読み返してるけど、20代前半、アラサー、アラフォーと年を重ねるごとに抱く感想が全く違ってくるのが凄いんどよな。アラサーあたりまではコミカルに読めてたシーンがアラフォーで読むと辛くなってきた……しかし赤松28歳で人生のライフステージ進めすぎだろ。凄いわ。
黒沢、第一話で45歳独身男の孤独を、第二話以降は独男のマグマのように煮えたぎった承認欲求の爆発を、そして次のエピソードでは行き場のない父性について語ってて、第一巻の毒おじ密度が高すぎて震えてきた。ほんと何なんだこの漫画、45歳のおっさんの解像度高すぎるだろ。
最強伝説黒沢、初っ端打ち抜きが『感動などない』で第二話が『人望が欲しい』ときたからな。第一話で45歳独おじの孤独を描いたかと思ったら間髪入れずに独おじの行き場のない承認欲求が炸裂する話を持ってくるの、ハイパーインフレーション並の展開速度の速さなんよ。
45歳独身狂う議論、とりあえず最強伝説黒沢を読んでもらうことであらかた解決できる気がしてきた。最強伝説黒沢の再発見。