小学館版まんが日本の歴史、旧石器〜弥生時代も、佐原真監修版になってからは定説のないところは、かなり気をつけて描いているのですよ

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』が大人には面白いけど、子供に最初に読ませるには向かないには理由があって、巻によって善玉悪玉を描き分けてドラマを見せようとしているからです。南北朝を扱う6巻は特にその傾向が強く、完全に南朝が悪辣な印象で描かれています。

この画像は貼っておかねばなるまい。 お若い方にはわからないと思いますので解説すると、当時、編集者の塩山芳明氏が自身の担当雑誌のコラムでふゅーじょんぷろだくとをディスりまくってたら、その「実話」を、漫画家・くらむぼん氏がエロマンガにしたので掲載……という流れです。

先の戦争も功罪を描いているし妙にエンターテインメント性や感情まかせの叙述をしていない点で小学館版のまんが日本の歴史は優れているので、おすすめです

全巻無料になった小学館版日本の歴史。戦争周りは、古い版に比べて修正されてる。盧溝橋事件で牟田口はちゃんと交渉。松井石根の吹き出しは古い版だと「我が軍が虐殺を？」だったのを修正。 三光作戦は修正なし。慰安婦の描写は史料に基づき軍の関与は描かない。

小学館版日本の歴史。なにがわかりやすいって、バブルや90年代の不況、アベノミクスが小学生が理解できるように解説していること。さすがだ。

小学館版日本の歴史。どうでもいいつっこみどころは、平成巻のこれ。SEALDsなんかに、参加すんなよ

感染者4000人を超え、いまこそ読みたいダーティ・松本&エル・ボンデージの傑作同人誌『TOKYO 頭狂オリンピック2020』。ネットでは、取り扱い拒否されたそうで、残りはえるぼん先生の手元にあるやつだけ。

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』別巻の近現代史編になったら、急に構成が巧みで、世界情勢と日本の関係性がわかりやすい。リットン報告書の内容にも触れてるし、犬養毅がちゃんと後から来た奴らに撃たれてる。

『こづかい万歳』で話題になったステーション・バーをあっちこっちで始めているヤツらがいて醜悪。さらに近所でビル建設が行われてるんだが、仕事を終えたヤツらがコンビニの前とかコインパーキングで煙草吸いながら飲んでてとにかく不穏。そろそろ町内会で怒鳴り込む気運。もうホントに禁酒法でええよ

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』別巻の近現代史編。最終巻は平成の終わりまで扱うが、近い時代になるほどキャラ造形に気を遣ってる。

1985年当時は、都内にこんな味のある喫茶店がわんさか。