ドラえもんの小宇宙戦争で
「最後スモールライトの効果が切れて元の大きさに戻って逆転する」
はもう周知の内容だと思うけど
「小宇宙戦争では道具の効果が切れる事でピンチになる場面が描かれており、道具の効き目はやがて切れる事の伏線になっている」
っていう
論を見てパパの顔になっている
美味しんぼの登場人物に倫理観が欠けてたり、作者の偏った思想が見え隠れするってのはその通りなんだけど
「漫画として面白いか」
は別軸の話だし、時折ある人情物のエピソードが駄目かっていうとそんな事は別にないんだよな
それはそれ、これはこれって話であって
人情物のエピソードに対して
「でも美味しんぼの登場人物ってクズじゃん」
とか言われると、何で別の評価基準を持ち出してくるの?って俺は思うし、山岡がクズなのと人情物のストーリーが面白いのは両立する要素だと思う
山岡がいい事言っても共感しにくい、みたいな論調ならわかるんだけど
グルメ漫画で名作と評価の高いラーメン発見伝だけど、特徴的なのが
「ラーメンは美味しいのに何でお客が入らないの?」
「上手くお店が回らないんだけど何で?」
みたいな経営コンサル的な側面の話が多いところだよね
価格帯や店の内装や立地条件とか、美味しさ以外の面にスポットが当たりがち
当然美味しいラーメン作りって視点でのお話や、ラーメン対決みたいなエピソードもいっぱいあるけど、それやってくと旨いラーメンのインフレバトルになってくし、題材がラーメンなのでバリエーションが何処かで頭打ちになるので上手いアプローチの仕方だと思う
あとラーメン発見伝ってグルメ漫画にしては珍しく人情がどうこうって話は少ない気がする
美味しんぼは対称的で精神性を重視するし、山岡と雄山のドラマが中心軸にあるのでどうしても情緒に訴えかえるエピソードが多くなる
そもそも食い物と人情話って相性がいいしね
雄山ポジションの芹沢は造形的にはヘイト集めそうなキャラなんだけど、読者の好感度が高いのはビジネス的には正論だなって納得しやすいのと、雄山と違って他人に迷惑かけたりしないところが大きいかなって思う
あとハゲなんかよりよっぽど不快な奴らが結構いるし
ヘビースモーカーズフォレスト!
でテンション上がってる出木杉くんを探検に連れて行ってあげないの、割と酷いよね
絶対喜んで同行すると思うんだけど