構図の基本として、初期に学ぶのは三角形の構図で、率直に言って「無敵」と言うくらい一般的です。わたしなんか、最初に画面に三角形を描いてから構図を決めることもあります。
これは今年に描いたものです。私の絵の訓練の基本はこんな積み木の画面構成で、これはずっと続けています。いろんな空間を頭の中に作れるので。
一コマ一コマが空間世界として成立するよう心がけています。
私は理論的に考えないし、疑問が湧いたら答えは知りたいけど、結論を求めない性格なので、左みたいな絵を描いて、先輩に「なんでもかんでも一点透視使うな」なーんて言われて、右みたいに直しをされたりする。
なので次は右みたいに描くと、別の人から「消失点がバラバラだろ」なんて言われたりする。
これをやると、頭の中の創作の感性とか発想力とかの今のコンディションがわかるのです。駄目な時はつまらないものしか出てこない。
なんでこんなものを沢山練習しようと思ったのかは、そもそものきっかけは、ピアニスト、ヴィルヘルム・バックハウスが練習法として「音階の訓練」を毎日やってると知って、だったら絵描きなら立体構成かな〜?と思って。
昔、先輩が言ってたけど、走ってる人が立ち止まるのに、あんまり上の絵みたいな止まり方は出来ないとか言ってました。下の絵みたいに一度身体を後に反らさないと、止まらないのだとか。
体重の軽い子供なんかは上の絵みたいな止まり方も出来そうですね。
血圧計でカフが膨らんで腕に圧力をかけるのって、腕を誰かに「ギュッ」とされてるみたいで、なぜか心地よいのです。
人間型の美男美女の血圧計ロボットに「ギュッ」と抱きしめられたら、快感かな?とふと思いました。