激昂する根本刑事。ちゃんと芯の通ったこと言ってるんだけど同時に地雷踏みまくるって言うね。「思春期こじらせた」だの「君だけじゃない」だの「それは逃げだ」など。お前そういうとこやぞ。彼のことを1番よく表したシーンだと思います。
やっと出てきたラスボス浦局長。実はこうやってツラを拝めるのはこの回と最終回だけなんですよね。しかしなかなかのインパクトのあるキャラクターにできたのではないでしょうか。でも私の頭が良ければもっと狡猾にできたんだろうなぁとも思います。
ベッドに語りかける根本。使い回し技法を使って、途中までは同じなのですが、あるところから夢とは全く逆のことを喋り始めます。現実はこうなのに、ツボミには全く届いてなかったんですね、悲しいなぁ。この場面はそれを強調する効果をだすために一枚絵漫画からコマ割り漫画に切り替えてます。
ここでツボミがにっこり笑って、根本刑事は「回復に向かってる」と受け取ってしまうわけですが、雪解けでも愛想笑いでもなく、ただただ"タカラ"に近づいてるって顔なんですよね。不穏。
近江さん。孤島の料理人に出てきたユウタくんですね。彼女を煮込まれ、殺人の島と化した場所で暮らしたという悲惨な過去がある彼ですが、それでも真っ当な道に進めた、ある意味ツボミとは逆の存在です。しっかしマジでかわいそうだなーこの人。
今回の使い回し技法。第一話どしょっぱなのやつをここで回収です。自然な流れにするためにコマを複数個追加してますけど逆にそれがいい効果になってるんじゃないかと思います。
あとはドラマとかかっこよさげな歌の歌詞で好まれそうなセリフをよく言わせるようにしました。「闇に飲まれる」とか言っちゃう。こういう人はね、悪い人じゃないのです。いい人なんです。
根本刑事は悪い人じゃないけどちょこちょこ私があんまり好きじゃない言い回しを使うように心がけて書いてます。「〇〇してあげる」とかね。