ただ、タカラの夢に使われてる以上、ツボミの服を女らしくない芋ジャージにする必要が出てきた上に私が女の子を可愛く描けないのもあって、この回は全編にわたってツボミが女の子っぽくないんですよね、そんな中唯一、このコマだけツボミが女の子の顔をします。これはこだわりでした。
こないだ気づいたんですが、「炎の華に抱かれて」の一節と比較すると、ツボミの心もギコの心もお互いに、自分にはないものを相手に見てたんだなぁと言うことがわかりますね。
ツボミちゃんは頭がよく、そして思春期です。何かにあらがいたい時期だったんじゃないかと思います。私も小中学生時代スカート履くの嫌でした。自分には似合わないと思ってたんですよね。1番スカートが似合う時期なのにもったいないものです。
効果を強めるといえばここもそうです。同居人が出て行く度に「ボクの忘身の日は、いつだろう」で締めてきたのをここで回収してます。
【追加】掻き毟った傷から出た血で右目が隠れるタカラ。これは彼の中の「ツボミ」が強く出てるのを暗に表してます。3番さんとの出会いで眠りかけてたツボミがまた目を覚ましたという感じですね。
せっかくうまいこと落ち着いていたタカラをまた闇に突き落とす転機の回です。ここの途切れながら喋る言い方が気に入ってます。タカラが「自分は犯罪者だ。正義感じゃなくお前が気に入らないから殺すんだ」と114番に伝えるのもいいですね。
@kamikaze11261 この「いい、なくなっても」の顔、実はこれがずっと描きたかった顔なんですよね。なんでかはうまく説明できんけど。
そして場面変わって病院のシーン、「ヤクザなんてやめればいい」と言われたアヒャの、暗に辞められないという含みを持った返し。そこからショボの心情へと迫っていく自然な流れ。よくやったと思う。さらにショボが自分で作った風船の犬をアヒャに渡すって動きを「引き継ぎ」に重ねてます。