東海道中膝栗毛で有名な十返舎一九。
『化物太平記』の最後で自分の宣伝をしている。
「著述色々ござります。なにとぞ御評判よろしくお頼み申します」とある。
日本初のプロ作家とも言われ、鬼滅クラスのヒットを飛ばした一九だが、本を売るのに熱心だったようだ。
一次創作だとか二次創作だとかファン活動が話題になってるが、昔は言論・表現の自由は無かったけど著作権も無かったのでやりたい放題だった。
これは仮名垣魯文による西洋道中膝栗毛。
もちろん東海道中膝栗毛の影響を受けている。主人公の弥次喜多の孫コンビも勝手に使い、普通に出版している。
で、観終えたのはいいのだが、ラストがよくわからなかった。
なんなんだろう。どう解釈すればいいのかわからない。
ちなみに漫画版のヒロイン、リタ・ヴラタスキはやたらと可愛い。
何故なら、作画を担当しているのがDEATH NOTEの小畑健。
全然強そうに見えない。映画のリタは強そう。
かぼちゃワインが連載してた頃にはもうあの番組があったのか。
歴史を感じる。
このマンガの中だと飲酒運転がまったく問題になってなかった。時代を感じる。
しかし派手さに欠けるところも、この陰影のクッキリした絵柄とマッチしていて独特の雰囲気が出ている。
見た目も性格もクールな倫理の先生が主人公だけど、結構オロオロするしヘタレだったりタバコがやめられなかったり変な箇所で笑ったりとなかなか魅力的。
なかなか勉強にもなる漫画だし。
途中からコスプレ四天王が現れ、ジャンプ本誌にも勝るほど熱い展開に。
好きなものを好きでいること、好きなものに向き合うこと、師弟関係、友情、家族愛、色々なテーマを巡って泣ける話が続く。
画力も高いし、女の子も可愛いし、今後爆発的に売れること間違いなし。
元気くん終わるのか。
主人公の廣田元気は絵が上手い地味顔の高校生で、クラスメイトの女子をボコボコにする同人誌を何冊も出していた。
もちろん秘密にしていたのだが、結局は本人にバレるどころかその女子の弟によって学校中にバラされて引きこもりに(そして次週最終回)
確かに主人公の元気くんはなかなか可愛そうなことになっている。
本人は真面目で良い奴なのだが、特殊な好みがあったばかりに悲惨な境遇に追いやられる。
その好みが生まれた経緯も可愛そうだ。
男性恐怖症の姉によって「弟」から無理やり「妹」にされた。その姉はなんと普通に幸せな結婚をする。