小学生の頃はそこまで考えんかったけど、終戦直後に雑炊20円、トマト30円、おにぎり40円ってすっごい高いよね。調べてみると1946年の初任給は月給400〜500円だったらしいから、そこから考えると今の感覚で雑炊1万円くらいになるんかな。まあ、ここに出てくる値段は中沢啓治の記憶違いかもしれんけど。
22年前の46歳ってこんなイメージだったんやな。22年前に俺が読んで違和感なかったってことは、決して大袈裟な描き方ではないってことなんやな。
瞬間移動について訊かれて『来ようとしたから来たんです』って返答したのを見るところ、これは想念の世界を描写した小説なのかな。