何度も見返して心に刻んでおきたい素晴らしいビジュアル。馬と言わせるために鹿が出されるのであり、異を唱えた者にはそれなりの結果が待っている。そして次の鹿が繰り出される。何度も見返して心に刻んでおきたい。
「大長編ドラえもん」と「UTOPIA最後の世界大戦」を見比べるに、「のび太の宇宙小戦争」の悪賢いドラコルルって、UTOPIAにも似たような秘密警察長官が出てくるのな。主人公たちを一々捜索するより泳がせてハメるとか、かなりの頭脳派。多分藤子Fはこの手の「賢い悪役」が好きなんだろうと思う。
「クリエイティブ」に実体はないのである。凡夫の為すこと全体に、大した意味があるはずもない。しかしなぜギャンブルにハマる者が多いかと言えばおそらくそれが「クリエイティブに見える」からではないか。ならばクリエイティブであることは非常に重要であろう。それが創作であった方がなおマシだ。
巨人の星と同様に、ヤマトもおそらく過剰なドラマ性から離れることはできなかったろう。どうあっても悲劇的結末に犠牲的精神で突っ込まないと話が成立しない。背負っているものがあくまで「日本の戦後」だからだ。回を追うごとにより凄惨で悲劇的な結末を求めていた当時の自分を空しく思い出す。