杉浦日向子『YASUJI東京』(ちくま文庫)
井上安治、風景画家。元治元年、浅草生れ。明治二十二年没。二十五歳。明治の東京と昭和の東京を自在に往還しつつ、夭折の画家・井上安治が見た東京の風景を描く静謐な世界。他に単行本未収録四篇を併録。解説:南伸坊 2000年3月刊
#ちくま1000「本」ノック478
水木しげる『劇画 ヒットラー』(ちくま文庫)
画家への夢が破れ人生の落伍者にみえた青年がドイツ民衆を熱狂させる独裁者に。アドルフ・ヒットラーとはどんな人間だったのか。誕生からその死まで骨太な筆致で描く伝記漫画。知る人ぞ知る、巨匠水木の隠れた名作。1990年7月刊
#ちくま1000「本」ノック598
有元葉子『ぬか漬け帖』
毎日かき混ぜて、清潔に―。母親譲りのぬかを使って約半世紀、今日もおいしい漬け物を楽しむ著者が教える、ぬか漬けの作り方とコツ。ぬか床があれば暮らしが変わる! ぬか漬けを作ってみたいすべての人に。2019年5月刊
#ちくま1000「本」ノック875
益田ミリ『小さいコトが気になります』
何となく気になる、なぜか気になる。人ん家の植え込み、モンブランの中身、毎年の桜・・・・・・。人生にほぼ必要のない確認のために、そこそこの時間を費やす。小さいけど大事な、益田さんの確認。エッセイ&漫画集。2019年11月刊
#ちくま1000「本」ノック973
塚田穂高編著『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)
日本は右傾化が進んでいるのか?第一級の書き手が結集、「社会」「政治と市民」「国家と教育」「家族と女性」「言論と報道」「宗教」の6分野で実態を明らかにする。包括的にして最良の「右傾化」研究の書。2017年3月刊
#ちくま1000「本」ノック+191
西村ツチカ『ちくまさん』
ちくまさんはちょっぴりドジだけど勤労意欲溢れるナイスレディ。いつもほがらかはつらつ、今日も世のため人のため不思議なお仕事がんばります!「ちくま」の連載がオールカラー書籍化。帯文:高野文子 ブックデザイン:名久井直子 2020年12月刊
#ちくま1000「本」ノック+193
水木しげる『河童の三平』(ちくま文庫)
豊かな自然の中でのびのび育った少年三平と、河童・狸・小人・死神そして魔物たちが繰り広げるユーモラスでスリリングな物語。「河童の三平」諸作品を整理、再編集。長編漫画にまとめ一冊とした決定版。解説:石子順造 1988年6月刊
#ちくま1000「本」ノック+241
梨木香歩『風と双眼鏡、膝掛け毛布』
双眼鏡を片手にふらりと旅へ。地名を手掛かりにその土地の記憶をたどり、人とそこに生きる植物や動物の営みに思いを馳せ、創造の翼を広げる。地名から喚起され、想起された世界を描く、珠玉のエッセイ集。2020年3月刊
#ちくま1000「本」ノック+378
田崎基『ルポ 特殊詐欺』(ちくま新書)
強盗や傷害、殺人未遂事件など粗暴化し、末端で犯行に及んでいるのはSNSの「闇バイト」募集から簡単にリクルートされた若者。取材を基に組織構図・実行手口を犯人視点から描く。全世代が警戒すべき凶悪犯罪のリアル。2022年11月刊
#ちくま1000「本」ノック+393
宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)
癒しがたい哀しみを抱えていても傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。好奇の目からは隠し、それでも恥じず傷と共に生き続けること―。深く沁みとおるエッセイ。解説:天童荒太 2022年9月刊
#ちくま1000「本」ノック+570